中国は春暁からパイプラインを整備する
(9/11)東シナ海の「春暁」田ガス陸上基地、月内にも完成・香港紙
【香港11日共同】11日付中国系香港紙、文匯報によると、中国が東シナ海の日中中間線付近で開発中の「春暁」ガス田に関し、同ガス田から送られる天然ガスを処理する浙江省寧波市の陸上基地が月内にも完成する見通しとなった。
同ガス田をめぐっては中国海洋石油が今月中にも生産を始める計画を示している。
同紙によると、春暁ガス田では既に天然ガスを産出しているが、現時点では量が少ない上、パイプラインの一部が未整備のため寧波市の基地に輸送できない。ただ、年内には輸送可能になる。
陸上基地は同市北侖区にあり、地元の村は最近「春暁鎮」に名称も変更。基地建設のために中国海洋石油と中国石油化工が5億元(約68億円)を出資、カナダの設備などを輸入した。
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【香港・成沢健一】11日付の中国系香港紙「文匯報」は、東シナ海の日中中間線付近で中国が開発しているガス田「春暁」から送られる天然ガス処理施設が、浙江省寧波市で今月中にも完成するとの見通しを伝えた。既に少量ながら天然ガスを産出しているが、パイプラインが完全にはつながっておらず、年内にこの処理施設に送ることを目指しているという。
同紙の現地ルポによると、処理施設は寧波市東部の北侖区にあり、地元の村の名称が最近、春暁鎮と改められた。中国海洋石油と中国石油化工が5億元(約69億円)を出資して建設しており、カナダから輸入した設備を多く使用している。
ほとんどの建設作業員は既に作業を終えて引き揚げ、現在残っているペンキ作業員ら7人も、あと半月で作業が完了するという。一方、大学で石油関連の専門科目を学んだ新卒者約50人を新たに採用し、既にこの施設で仕事を始めている。
「春暁」をめぐっては、開発を担当する中国海洋石油が9月中にも生産可能な態勢となり、10月には寧波へガスを送ることができるとの見通しを先月に示した。日本政府は中国側に懸念を表明するとともに、実務者協議の早期再開を申し入れている。
毎日新聞 2005年9月12日 11時58分