アフリカ人の目にも、アメリカの災害は人種差別に見えたようだ。
アフリカ人も、アメリカにしては、アフリカ系アメリカ人たちへの救助が
遅いように思ったようだ。日本で同じ災害があったら、どうだっただろう?
アメリカより早くみんなを助けることができただろうか?
新潟の人も怒っていたよね。
政府の対応が遅いって、、、。
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TV5より
カトリーナの通過が知らされた時、ヌーヴェル・オルレアンに避難命令は出されなかった上に、ほとんどの住人が黒人のこの貧しい町の救援活動は遅れた。カトリーナはアメリカの人種差別を明るみに出したとして、アフリカは憤っている。
「100万人ものアメリカ人が、自分の国で“避難民”になるなんて、誰が考えるだろう。」と、南アフリカの日刊紙 ザ・スターの論説委員は自問した。
「カトリーナはアメリカの人種間の亀裂を明らかにした。ヌーヴェル・オルレアンのスタジアムに避難しているのは、ほとんどが黒人で、裕福な家に住む白人はカトリーナが災害をもたらす前に自分たちの4駆で逃げ出した。」と続けた。
ザ・ビジネス・デイは、「救援はいたって個人レベルのもので、国家レベルではなかった。」という。「避難するにしても、行政の車は動員されなかった。そのため避難したのは裕福な白人、黒人は取り残された。」
ジンバブエのローベール・ムガベ大統領は、西欧諸国(アメリカも)のほとんどが人間の権利を批准しているのに、ブッシュ大統領の人種差別を厳しく非難する。
ジンバブエの情報省大臣によれば、「このハリケーンはアメリカ政府の人種差別を浮き彫りにした。もし白人だったら、政府はもっと迅速に行動しただろう。」と言う。
ケニアの外務省の代表は、匿名で、「アメリカは謝りもしない。人種差別も甚だしい。」と言う。
ルワンダもやはり匿名で、「わたしはすぐにこれは人種差別だと思った。ブッシュ政府は、そんなことはないと説得しようとしたが、すでに手遅れだ。大統領はこのことで混乱しているようだ。」という。
アフリカ連盟AUのスポークスマンは、「われわれは無関心でいられない。サイクロンはアメリカの重要なAUのパートナーと、われわれのディアスポラを襲った。AUは、そのディアスポラともっとも良い関係を持つと決めている。」
モロッコの新聞リベラシオンによれば、「アメリカは現在、リッチで権力のあるアメリカが忘れたこれらの貧しい黒人に対して、意識の問題を抱えている。」
「ブッシュ政権をいかに非難しても、これはあくまで自然災害で、人権問題を強く押し出すわけにはいかない。」と語気を和らげた。
もう1つのモロッコの新聞オピニオンは、カトリーナとニジェールを襲っている飢餓を平行させて、国や人種、おそらくは宗教によって変わる“連帯”を非難した。
メルトン無料メルマガ「今日のアフリカ」より。