初じゃがいも堀り。
友達と一緒に、じゃがいもを掘った。
じゃがいもの茎が枯れて、もうそろそろ収穫しないといけない
時期だった。遅すぎるぐらいだ。
一度もじゃがいもを掘ったことがないから、やらせろと言う友達に
スコップで掘らせてあげた。ちょっと掘ったら、茶色の虫が出てきた。
ゲジゲジも出てきた。友達は「ぎゃあああっ!!」と、叫んですごく
恐がっていた。スコップで恐る恐る土の表面をほじくっているので
見ていられず、結局わたしが全部じゃがいもを掘り出しで、友達は
いもを拾う役をしただけだった。
それからじゃがいもを持って友達の家に行って、晩ご飯を
ごちそうになった。ふかしたじゃがいもにバターと塩をかけたものと、
塩ゆでのと、肉じゃがの3種類、作ってくれたがあまりにおいしくて、
友達のお母さんも感動していた。
「北海道のお百姓さんは毎日、こんなおいしいものを食べているんやね。」
と、言っていた。
じゃがいもは今年の2月に、食べきれなかったじゃがいもを庭に埋めたら
直径3センチぐらいの小さいいもだったのに、芽が出て立派な葉が
出てきたんだ。本当は種芋を買ってきて、植えないと、病気に
やられているいもの可能性もあるんだそうだ。
来年は別の場所で、もっとこんもり盛り土をして、種芋を買ってきて
植えてくれとリクエストされた。団地の庭に、ホームセンターで
買ってきた土を直接盛って植えただけで、結構大きいいもが出来て
自分でも驚いた。団地の回覧に
「最近、勝手に野菜を植えている人がいますが、花なら他の人が
楽しめますが、野菜は利益が出るものなので、植えないように!」と
いう文章が書いてあるのが回ってきた。
もしかしてわたしの事なのね?
団地の土は悪いから、ホームセンターで買ってきた土でないと、花も
咲かないのさ。何か植えておくと、そこの土は変化して、いい土に
変わる。何か植えておかないと、団地が雇っているシルバー
人材センターの勤勉なおじいさま方が、チェーンソーみたいな機械で
雑草も植えてあった芝生も、いっしょくたに、土ごと削って、
まるはだかにしていくんだ。
土ぼこりがたちそうな、貧しいパサパサの土があらわになるんだ。
来年はプランターにホームセンターで買ってきた土を入れて、
ベランダ栽培でじゃがいもを植えるつもりだ。
じゃがいもは小学生の理科の時間に、みんなで育てて収穫も
したことがある。種芋を4つぐらいに切って、植えればいいだけだ。
芽が出たら、大きいのを一本残して、あとは間引きするのだ。
そっと、いものあたりの土を押さえながら、7センチぐらいになった
よけいな苗を抜き取るのだ。あとは6月ぐらいに肥料をやって、
花が咲いて黄色く枯れてきたら収穫できる。
肥料はカリ(土をアルカリにするため)と油かすをやった。
油かすだけでよかったのかどうかは分からない。
じゃがいもの育て方なんか、インターネットで調べても出てこないので、
適当に黒砂糖きのこの乳酸菌生成物のうすめたヤツとかを、
かけていた。完全無農薬なので、味は良かった。
来年はさつまいもも植えろと、友達は言うが、さつまいもは4歳
ぐらいの時につるを引っ張った記憶があるだけで、
小学校で育てたことが無いから不安だ。
じゃがいもに関しては、学校で習ったことが、
実生活で役にたった。あさがおでもなんでも、学校で植物を
育てる教育をしておくのは、いいことだと思う。
ついでに、どこかの無人島に流された時、サバイバルする方法など、
教えておいたらいいんじゃないかな。