猫が行方不明!! | 日本のお姉さん

猫が行方不明!!

猫のてまりちゃんが、昨日から帰ってこない。

もう24時間たってしまった。

何度も名前を呼んで探し回ったが、影も形もない。

最近、夜は、少しだけベランダを開けて、夕涼みさせていた。

いつもベランダにいたので大丈夫だと思っていたが間違いだった。

てまりちゃんは、2年前に団地の床下に捨てられていた猫だった。

捨てられた時は6ヶ月ぐらいの子猫だった。

キャットフードをやると、「フ~ッ!」と、吹きながらガツガツと、

食べていた。捨てられたばかりらしく、結構太っていた。


てまりちゃんの名前は、白いからだに黒い点々が二つ付いているので、

昔の手まり歌の「てんてんてんまり、てんてまり~。」という

歌詞からとった。ちょっぴり、シャム猫顔の三毛猫だ。

毎日ごはんをやったので、だんだん慣れてきて、

ごはんを待って、中庭に出てくるようになった。

仲良くなったのだ。

でもまだからだを触らせてはくれなかった。

触ろうとすると、「シャ~ッ!」と、吹いて逃げた。

捨て猫を拾って、里親をインターネットで捜してあげている

友達にその事を言うと、「勝手にノラ猫にエサをやると、子供ができて、

増えるから、保護して里親を捜してあげたら?」と、言われていたのに、

「う、うん。」と言ってうやむやにしていたら、

気が付けば、子猫が3匹生まれていて、賑やかになっていた。


そして、4匹でごはんを食べに来るようになった。

まだ綿毛のようなふわふわの毛をした、かわいい子猫たちだった。

例の友達にその事を言うと、「だから、早く保護したらって、言ったのに。」と、

言われた。そのとおりである。

2月になっていた。ちょうど、半年たっていた。

2月は、また子供ができる季節なので、どんどん増えると言われて

焦った。直ぐに捕獲器を借りて、親子を捕まえて保護しようとしたが、

親猫しか捕まらない。何度も捕獲器を出したが、

子猫は捕まらない。子猫がいる母猫を2月に保護するのは、

今思うと、間違いだった。ついに子供は捕まらなかった。

たぶん団地の下で死んでいると思う。申し訳ない事をした。


てまりちゃんは、自分の猫にすることにした。子猫3匹を

死なせてしまったので当然だと思った。

でも、元からいた猫と相性が悪かった。たぶんずっと居こごちが

悪かったのだと思う。

最近ごはんを食べていないのに、ころころ太っているので、

変だなと思っていたのだが、どうもどこかでごはんを

いただいていたのかもしれない。

お腹がへったら24時間たてば、帰ってくるはずなのに、

帰らない。車にはねられたのか。

犬に追いかけられて、遠くに逃げて迷子になったのか。


やはり外に出すのは危険なことだった、、、。

本当は、今日は午後から、教会のみんなと、キャンプに

行くはずだった。でも、てまりちゃんの事が心配で、

キャンプに行っても楽しめないと思い、キャンセルした。

家で、てまりちゃんを待つことにした。


友達の知り合いは、自分の猫に首輪をして、外に散歩に出していた。

最近犬猫病院に来ないので、院長さんに、

「最近、あの子、来ないね。」と言ったら、

その猫は、外で首輪がひっかかって、首つりになって死んだんだと

聞かされたそうだ。その首輪は、ひっかかったら外れるタイプだった。

でも、ひっかかり方が悪くて、飼い主が見つけた時は死んでいた。


自分の猫がそんな風になって死んでいるのを見るのは、辛い事だと

思う。てまりちゃんは、首輪をしていない。

ひっかかる心配は無いが、なぜ帰らないのだろうか。


だれかの家でくつろいでいると考えるのは、単なる希望的憶測。

どうなっているのか、だれにも分からない。

猫は外に出したらいけない。悪い人にいたぶられて、殺されているかも

しれない。迷子になって、どこかに隠れているのかもしれない。


何度も、てまりちゃんの名前を呼びながら、探し回っている。

てまりちゃんは、家出したのかもしれない。

自分が、元からいた猫より愛されていないのは知っていたから。


昔、わたしがまだ若い頃、雄の黒い猫をひろって家に入れたら

あちこちにスプレーをして、一部屋が臭くなった。

その部屋を自分のテリトリーにしたようだ。

大事な旅行用カバンにもかけられ、洗っても臭いが取れない。


虚勢するということを知らなかったので、ちょっと、迷惑なヤツだと

思い、「ここにいるのが嫌なら、出ていってもいいんやで。」と言うと、

次の日、いなくなった。

猫は、言葉が分かるのだと思った。彼らは日本語は分からないが、

人の気持ちが読めるのだ。

可愛そうなことをした。


いろんな失敗をしてきたが、てまりちゃんも、家出した可能性も

ある。逃げた猫は可愛いという言葉はなかったと思うが、

「逃げた魚は大きい。」という言葉はある。

その意味が良くわかる。元からいた猫は今、すごくご機嫌である。

ぷりぷり太った、白色が多い三毛猫のてまりちゃんが、

恋しい。まだ2歳半の若い猫だ。

やんちゃで、元気いっぱいで、甘えんぼさんだ。

もっと可愛がってやればよかったと思う。

とんでもない休日になってしまった。自分の猫が帰らないって、

ホントに辛い。


猫は、家の中で飼った方が、安全です!本当にそう思う。

てまりちゃんが帰ったら、もう、外に出さない。