スーダン、「黒い」という意味が呼び名になった国。 | 日本のお姉さん

スーダン、「黒い」という意味が呼び名になった国。

スーダンは、アフリカの北にある、21年間内戦で荒れた国である。

最近では石油が出て、中国が強力に後押ししているし、ハルツームの西の

難民を救うために、世界中から集まったボランティア需要で、経済が潤って

きている。

スーダンの大統領は、イスラム原理主義でクーデターで今の地位を

得て以来、スーダンに君臨し続けている独裁者である。


南のキリスト教徒達や、西の民族に対する虐待は、日本人の想像を絶する

ものがある。最近、やっと南の反乱軍との合意が始まったばかりだが、わずか

3ヶ月で、南の代表ジョン・ギャラング氏のヘリコプター墜落事故によって、

雲行きが怪しくなってしまった。


スーダンは、昔、アラブの奴隷商人が、アフリカ奥地から狩り出してきた

黒人たちを、白人に売った奴隷市場があった場所である。

北のスーダン人はイスラム原理主義者が多く、南のスーダン人はキリスト教

徒が多い。

昔はイギリスの植民地であった。日本人とは、なじみの薄い国であるが、

実は遺跡の数は、エジプトに負けないぐらいたくさん残っている。

首都ハルツームには、びっくりするほどたくさんの中国人が、建築業などを

請け負って働いている。


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イスラムの政府ハルツームとアフリカ系住民がずっと対立してきたスーダンで、

ようやく和解が成立した矢先、もと反乱軍の副大統領ジャン・ギャラングが

ヘリコプター事故で死亡しました。

ウガンダの大統領が、「悪天候ではなく、事故には他の原因がある」と発言したた
め、いろいろな憶測が飛び交っています。

TV5より

ウガンダのヨウェリ・ムセヴェニ大統領は、ジャン・ギャラングを死亡させた7月
30日のヘリコプターの事故は、おそらく事故ではないと発言した。しかし証拠が
ないのでいろいろな憶測が飛び交っている。

最初、ギャラングのスーダン人民開放戦線SPLMは、「悲劇的事故」説を主張

していた。

スーダン南の教会は8月2日の声明で、「悪天候のためヘリコプターはスーダンの
南、ウガンダ国境付近のニユー・キュシュの丘にぶつかって墜落した」とこの説を

認めていた。

「ニュー・キュシュの住人は、ヘリコプターの光を見ていた。ヘリコプターが墜落
した時、炎を上げているのを見た」とトリ地区の司祭は証言した。

ギャラング氏は、ウガンダで支持者の一人、ムセヴニ氏と会見して帰途につい

たころ、ヘリコプターが墜落した丘から20kmほどのところにあるSPLMの地域

ニューサイトは夜になった。

国連によれば事故は微妙な時期に起きた。22年間の内戦を終わらせる

ハルツームと元反乱軍の合意がなされて6ヶ月目だ。そしてギャラング氏が

副大統領に就任してわずか3ヶ月だ。

金曜日スーダン南のイィエで、ギャラング氏の葬儀に参列したムセヴニ氏は、

事故に言及し、しかしこれは破壊活動による事故だと発言した。

「事故には違いないが、他の事故なのだ。パイロットがパニックになったのか

強風が吹いていたのか、ヘリコプターが故障したのか、それとも他の外的

要因があったのか、調査でいずれ分かるだろう。」

アメリカの外交筋によれば、「ムセヴニ氏は精神的圧力から発言している。

なぜならヘリコプターは氏のものだからだ。」

しかし多くのスーダン人は、ハルツームと和平に反対している人たちが墜落

の原因だとして非難して、事故説を信じていない。これが先週、ハルツーム

とスーダン南の地区で暴動をおこした人達の理由だ。

ギャラング氏の後任キイル氏は、このようなことを利用するのは。平和を

望まない人達だと非難した。

また別の説では、ウガンダの反乱軍LRAが、ムセヴニ氏が乗っている

ものと思ってヘリコプターを撃墜したと考えている。ウガンダの北で

活動しているが、スーダンの南に拠点を置いているLRAは、1988年

からムセヴニ氏と対立している。

最後の仮定、ギャラング氏のSPLMのメンバーによる破壊活動説は

別のところから流れてきた。

独裁的に党を率いてきたギャラング氏は、非難されていた。22年間

トップにあって、1994年の協約があるだけだ。

昨年12月、ランベックでギャラング氏のグループとキイル氏の

グループで緊急会議が開かれた。

「この会合はギャラング氏に反対する人たちが、SPLMの問題、

特にギャラング氏に対する不満を説明するためだった」とスーダン

大学の教授は語った。

同教授は、「この仮定についてサルバ・キイル氏は、自分の意見を

述べることはできなかった」と述べたが,「策略や裏切りは彼の“がら”

ではない」と付け加えた。