里親のフリして、猫を殺す人がいる。
大阪市で、白い猫ばかり、里親として貰い受ける
若い女性がいる。24歳で、上品でていねいなしゃべり方。
高級マンションに住み、インターネットで白い猫の
里親募集が出されると、必ずフリーメールで
ていねいな文章で申し込んでくる。
大阪にも、捨て犬や捨て猫の里親をインターネットの掲示板に
貼って、里親を募集するボランティアが何人かいる。
この掲示板に、個人で白い猫を里親に出したが、
どうも怪しい。あげた猫に会わせてくれないなどと言う
苦情が多数入った。その数は17件。
17匹の猫が消えた。相手は同じ人物だった。
同じ人物が白い猫ばかり、里親として引き取っていって
いる。分かっている数だけで17匹。
苦情を言って来ない、掲示板を使わずに、
個人で渡した人の猫の数は含まれない。
いくら高級マンションでも、白い猫ばかり17匹も里親として
引き取るなど、おかしい。
それに、この人物は、契約書を書かないのだ。
契約書とは、里親になろうとする者が、
捨て猫を貰う時にかわす書類で、内容は一生面倒を見ますとか、
予防注射を受けさせます。とか、一年に一度、
近況方向をしますとか、各自がそれぞれ作った書類だ。
住所、名前、家族構成などを
記入して、サインをする。
ところが、この人物は、どの人にも「後で、送りますね。」
と言ったきり、契約書を書かない。
契約書無しに、猫を渡してしまった人の中で、
怪しいと思った人が17人揃ったのである。
実はこの人物は2年ほど前からずっと、白い猫ばかり
探していて、知り合いで、個人で捨て猫を保護している
人のホームページにも、白い猫が入るたびに、
フリーメールで里親の打診をかけてくる有名人なのだ。
基本的にフリーメールの里親希望者は、怪しいので
知人はずっと無視している。
17匹の行方不明の白い猫が揃った時点で、
捨て猫の里親をインターネットで探すボランティアが動いた。
ボランティアが2,3人集まって、彼女に猫に会いたいという
名目で会うことにした。
彼女に会ったところが、猫は4匹だという。
ボランティアが、猫に会わせて欲しいというと、マンションの
入り口まで入れてくれたそうだ。
ところが、猫といっしょに彼女の写真を撮ろうとすると、
激しく拒否する。
その後、その女性は直ぐに猫を連れて引越しした。
今はどこにいるのか、不明だ。
二日の夕方のテレビのニュースに、その時の隠し撮り映像が
出ていた。白い猫たちは、気のせいか表情が幸せな猫の
それでは無かった。子猫をもらったら、大きくして売るのだろう。
白い猫ばかり、里親を装って集める人は、たいてい白い猫の皮を
専門に探す業者に売るのだそうだ。
詳しい事は書けないが、そういう需要があるのだ。
そして、いつも猫の里親の募集に名乗りを上げ、大量に猫を
引き取る人は、猫を医療実験用動物として、売ったり、
ペットショップに売ったりしている。
血統書付きなら転売できる。雑種でも、可愛ければ売れるのだ。
または、自分で虐待して殺すために引き取る。
彼らは、契約書をきちんと書かないし、写真も撮らせない。
猫を渡した人に、二度とその猫に会わせないし
年に一度の報告もしない。報告といっても、ペットが写っている
年賀状を出すだけなのだが、それもしない。
猫は売り飛ばしてしまって、側にいないのだから
報告など出来るはずもない。
猫を里親に出した経験の無い、一般の人は、
里親が申し出てくると、ろくに調べもせずに、喜んで猫を
渡してしまう。
世の中には、里親を装って猫を売り、生活のたしにしている
ふとどきな人間がいる。里親をインターネットで募集する人は、
しっかり本当に可愛がってくれる人を探さなければ、
猫は、結局殺されて、
悪人のふところが潤うだけなのだ。
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ちなみに、24歳の白い猫を狙って、里親募集に名乗り出る
謎の女は、13匹(4匹はいたから。)の猫の遺棄疑惑で
訴えられている。
どこかで白い猫の里親募集のメールに応じて来たら、
警察に教えてやっておくれ。見かけは細くて色が白くて上品で
丁寧なしゃべりかたをするので、直ぐ分かると思う。