二度目のドタキャンは、いつ?
わたしが、中国の偉いさんだったら、
外国のトップに会いに行ったら、ドタキャンはしない。
二度と相手にされなくなるかもしれないから。
次回、「会いたい。」と言いにいっても、
二度と信用されないから。
ロシアの、人前でチューするおバカな高校生の二人組みの
歌手は、テレビの生放送をドタキャンして、
大勢の日本人をがっかりさせてくれた。
「今日は、あの二人が、テレビに出る!」と思って、
楽しみにしていた人は、がっかりしたんだ。
「アイムソ~リ~、ジャパン。」などという曲を
歌っても、許されないんだからね。
その二人組みのコンサートは、またドタキャンだろって、
思われて、半分しか客が入らなかった。
実は日本人は約束を破ってドタキャンする人が嫌いだ。
お友達でも、ドタキャンする人は、
いつまでも信じてもらえなくなる。
お姉さんもダブルブッキングをやって、友達との約束を
ドタキャンした時がある!
そうすると、しばらく会ってもらえない。
会おうと言っても、何度か断られるのだ。
みんな忙しいので、会う約束をすると、いろんな都合を
排除して、その日を空けて待ってくれている。
それをドタキャンすると、ドタキャンされた方は、
その日を空けるために努力した
あらゆる事が、無駄になり、そのことが惜しくなるんだ。
こんなことなら、何々さんに誘われた時、
一緒に遊びに行けたのに。
この日が残業にならないよう、あんなに頑張ったのに。
本当は、無理に空けたのに。等と、いろいろな思いが
交錯し、怒りが増幅されるのである。
ヒマな人なら大丈夫だが、今どきヒマな人などいない。
日本人とお友達になりたかったら、ドタキャンはご法度だ。
インドネシア人とだったら大丈夫。ゆったり過ごしている
人々なんだ。
インドネシア人の大らかさは凄い。
ちょっとぐらいしくじっても、許される。
わたしのインドネシア人の友達は、別の友達の車に
乗せてもらってジャカルタに行くつもりでいた。
でも友達は来なかった。それでも、怒らない。
「何か急に問題でも起きたんだろう。」と言う。
携帯電話があっても、連絡無しでドタキャンされる。
これを日本人がやられると、許せなくなるんだ。
「ウソつき!」と、なるのだ。インドネシアでは、これは
たいしたことではない。ドタキャンしても、許される。
インドネシア人がお金を借りて、返す期日が来る。
返せないと、しばらくトンズラする。
「ごめん。返せなくなった!」とは、言わない。
そして、別の人が別の日に返しにくる。別の人に支払いを
お願いするのだ。日本人はビックリする。会った事も無く、金を
貸してもいない他人が返しに来るからだ。
トンズラした人は、支払いの肩代わりを頼んだ人に、お金を
返さなければならない。それで、また、他の人に
代わりに支払いをするように頼む。結構そういう事をする。
気まずい事があるとトンズラするので、トラブルがあったら、
なるべくお金をスムーズに返してもらえるよう、
怒鳴ったりしてはいけない。優しさを全面に出して、
待つしかない。
日本人は律儀で約束を守り、問題があったら早めに相手に
連絡して、許しを請う。
そんなことをしないタイプも、もちろんいる。
芸人同士なんかだと、お互いの家で、物や金の取り合いをしている。
ハニワなど、人のデジカメを盗ったり皮ジャンを盗ったり、
サイフから札を盗ったりしていたそうだ。
売れない芸人はせっぱつまっているので、大変なんだろうが、
売れてからもそんな風なら許されないと思う。売れたら
盗られる方にまわるのかな。
日本人は中国政府の高官でありながら、ドタキャンした人の事を
忘れない。わざと最初からそのつもりでドタキャンしたのか、
急にそうしようと決めたのか、そんな事はどうでもいい。
理由はなんであれ、
小泉首相に、会いたいと自ら願って打診を繰り返しておきながら、
ド タ キ ャ ン し た の で 、
信 用 を 無 く し た 。 失 礼 で あ る 。
そ れ だ け だ。
中国では良くある事なのだろうか?
インドネシアでは確かに良くある。
そこらへんのおばちゃんがドタキャンしたとか、しないとかの
問題では無い。
一国の首相に対して外交のトップレベルの政治家が
ドタキャンするほど、
中国は国際的に通用するセンスを持つ国ではなく、それを許した
人物のセンスも国際的ではないということ。
それほど、中国国内で弱さを抱えている人なのか、
その人の存在自体が中国の弱さなんだろう。
「そんな風に見えた」のだった。
小泉首相の次の首相に見せしめのために、わざとやった
パフォーマンスだったとしても、失礼なことをしてくれたもんだ。