元(げん)を儲ける
中国で元を儲けても、日本に持って来れない。
それで、中国で金持ちになっても、日本では貧乏という人がでてくる。
そんな人は中国で元を貯めて、いつか元が国際的に通用する通貨になるのを
待つしかない。待っていてもしょうがないので、自分の会社の設備投資をしたり、
資材を買ったりする。結局潤うのは中国なのである。
中国人の場合、どうやって元を儲けるかであるが、大勢でお金を出し合い、マンションを
購入して、値上がりを待って売り飛ばし、利益が出たらまた、次のマンションを
買うのが有名なやり方らしい。
日本人には手が出ないほど、高いマンションを、フロアーごと買っていくそうだ。
中国人はやることが大胆だ。
資金が全く無い場合、留学生になって、バイトで稼ぎ、帰国してからマンションを
購入する。それを転売すればいいのだ。
以前は株で儲けて、アパレル関係の会社を設立する20代の女社長もでた。
今は、株では儲からないが、昔の日本のように、物件転売で巨額の富を得る
道がある。日本のバブル期の状態である。
ただし、需要はいくらでもあるので、土地転がしを止める者はいない。政府の高官でさえ、
転がすのに忙しいのだ。コネがある人は、元金ゼロで、マンションを建て、それを売って
儲ける。儲かったらそれで支払いを済ませ、コネで便宜をはかってくれた人にも、還元する。
香港に親戚や自分の会社があれば、仕事上の支払いはそちらに送金してもらえばいい。
香港なら外に持ち出せる。「ひとつの中国」を利用するのである。。
インドネシアやアフリカには、昔から中国製品が溢れていた。今はもっと、商品の量が増えて
ソニーのカバンや文房具など、一見日本製のニセ物が横行しているそうだ。
ソニーがカバンを売るはずもないが、ホンダのスペル違いのニセ物のバイクがインドネシアで
バカ売れしていたらしい。去年は、大阪市豊中区というありえない住所にある会社が作ったとされる
磁気枕がバカ売れしていた。ニセ物を作れば中国人はいくらでも儲けることができる。
日本製と思って購入して、直ぐ潰れたとなっては、日本のブランドに傷が付くので、
困ったものである。
以前中国人の友人がわたしに、中国でデザイン会社を作れば、儲かるから、
やってみろと言ってくれたことがあったが、中国人と張り合うガッツが無いので、お断りしたことがある。
日本では、言いたいことを言ってわがままな人だと思われているわたしだが、
中国に入ると自分がすごくおとなしい人間だと感じる。中国人から元(げん)をふんだくれる自信が無い。
逆にふんだくられそうである。屁理屈をこねてがあがあ興奮してわめく相手に、自分も立ち向かうには
相当な演技力と努力が必要だ。その内演技しなくても、自然とがあがあ興奮してわめく人になりそうだ。
影響されやすいので、中国に何年かいると、食べ方も歩き方も性格すらも中国人になりそうだ。
中国が好きなので、中国化してもかまわないのだが母親が嘆くし、日本の方が好きなので、
やはり日本で日本食を食べて時を過ごしたい。
一度しかない人生、やはり日本で過ごしたいと積極的に思ったのだった。
これから元(げん)を儲けたい日本人は、中国人男性と結婚し、貯金で物件を転がしてはどうだろう?
ただし、土地は中国政府のものだ。50年間の借地の権利しかないので、50年以内に
転がさないといけない。永遠に自分の物なのではない。
男性なら中国人女性と結婚し、老後も中国で過ごせばいい。愛する妻は24Kのゴールドで飾り、
いざという時の蓄えとし、まだ若いうちに世界旅行を楽しめばどうだろう?シリにしかれても、
いろんな経験ができて楽しいかも!
中国で儲けたら、中国で元(げん)を使って、市場を潤しましょう!
それにしても、一ヶ月五千円から二万円で生活している一般市民は、同じ街の億万長者達を見て、
なんと思っているんだろう?なにか違うと、感じて苛立っているのではないだろうか?
日本の企業ででまじめに働く友人の中国人夫婦も、中国に帰ればいくらでも儲けられると言っていたが、
今は、日本で頑張ると言っていた。彼らの苛立ちを感じて、わたしもちょっと苛立った。