サバイバルするには? | 日本のお姉さん

サバイバルするには?

災害が起こった時、助かる人と助からない人がいる。

その違いは何か。

飛行機事故で助かった人の行動を調べ、

なぜ助かったのかを分析した結果、彼らは全て

機内アナウンスを信じないで

本能のままに逃げた人たちだったとわかった。

危険を感じて直ぐに逃げる。

単純なことだが、これが以外に難しいのだそうだ。


韓国の地下鉄の火災事故があったときも、

多くの人が逃げ遅れて車内で煙にまかれて死んでしまった。

車内に煙が充満してきているのにもかかわらず、

みんな、席を立とうとしなかったという証拠写真があった。

写真に写っている人は残念なことだが、どなたも生存していない。


集団性同調バイアスという現象が起きてしまったのだ。

みんながいるなら安全だと思い込むのが人間だ。


正常性バイアスに陥り、自分に危険がせまっていることを、

現実と捉えられない現象も起こる。

まるで、映画の一場面を傍観者として見ているような、

自分がその場とは、関係ない存在であるような錯覚を起こしてしまう。

その結果逃げ遅れてしまう。


また、エキスパートエラーという現象も起こる。

自分という人間が一番その場の危険を理解できる立場にいるのに、

専門家の意見に従ってしまうことをさす。


突然の災害からサバイバルするには、常に自分の野生の本能を

鋭く保つこと。自分の非常用スイッチを、

すばやく入れる訓練をすることが大事なのだそうだ。


たとえば、今災害が起こったら、自分はどう動くか、

どこから逃げるかなど、自分で緊急事態をシュミレーションしてみて、

日ごろから自分を訓練すること。


もし、阪神大震災級の地震にみまわれたら、

机の下にもぐるな。簡単に壊れてしまうから。

ガスの火は必ず消せ。地震より、火事で死ぬ人の方が多いから。

ガス漏れを想定して、暗くてもろうそくや懐中電灯を使うな。

カチっと、懐中電灯のスイッチを付けるだけで、ショートして、

ガスに引火してしまうからだ。

携帯電話のあかりで脱走すること。

壊れた家屋から脱出できたら、よっぽど、土砂災害や津波の害でも

ないかぎり、避難所に集まらず、他の埋もれている人々を救出しよう。


阪神大震災では、みんながいち早く避難所に集まってしまい、

だれもいないガランとした瓦礫の街で、

一人で壊れた家屋の残骸を取り除けている人がいたそうだ。

だれも埋もれた家族をいっしょに救ってくれる人がいないのだった。

こんな悲しい出来事が二度と起こらないよう、

現実的な災害の心得を、日本のみんなが持って欲しい。


以上は、災害のエキスパート、山村先生の

ご忠告でした。


お姉さんは、役に立つ特集をしてくれた、テレビ局と番組に感謝した。

そして、普段から人の言うことを聞かない人間が、

一番助かりやすいのかもしれないと思ったのだった。

最後に山村先生は言っていた。

何かあったら家族の顔を思い出し、家族を残して死ねない!!と、強く思え。

それが生き抜く力となると、、、。

お姉さんは、家でわたしを待っている猫を思い出して、生き抜きます!