テロの計画書 | 日本のお姉さん

テロの計画書

テロリストにもテロの計画書があるようだ。
テロをしかけても効果が無い国より、効果がある国の方が、
狙われ易い。
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【ロンドン福原直樹】欧州のイスラム原理主義のテロ・ネットワークが昨年3月の


スペイン・マドリード列車同時爆破テロの準備段階から、英国もテロの標的として


いたことが欧州各国の捜査資料で8日分かった。8日付英タイムズ紙も逃亡中の


マドリード事件の実行犯が90年代半ばに英国に滞在し地下組織を作ったと報じ、


ロンドン警視庁はマドリード事件との関連を捜査している。


 毎日新聞が入手した捜査資料によると、各国当局は、マドリード事件の3カ月前、


事件の中心組織である「モロッコ・イスラム武闘組織」(GICM)の幹部とみられる


人物がイスラム過激派のウェブサイトに短期間、掲載した文書(約50ページ)に注目。


文書はスペイン、英国、ポーランドについて、テロがイラク派兵状況にどう影響するか


を分析していた。


 それによると、スペインはマドリード事件前、国民がイラク戦争に強く反発しており、


「テロ行為に最も弱い」と指摘。同国の総選挙(昨年3月)前に2~3カ所でテロを行えば、


アスナール政権(当時)は敗北し、同国はイラクから撤退すると分析した。テロ後、実際に


スペインは政権交代しイラクから撤退した。


 英国について文書は、イラク戦争とその後の占領に英国民が反発しているため、


スペインがイラクから撤退しているなどの条件が整った場合、「(テロで)英国軍を撤退


させるのは比較的容易」と主張。一方、ポーランドではテロを実行しても同国軍のイラク


撤退の可能性は小さいと述べた。


 欧州の捜査当局は、犯行声明を出した「欧州の聖戦アルカイダ組織」が英軍のイラク駐留


を理由に挙げており、文書がイスラム過激派に影響を与え、マドリードに続いてロンドンを


テロ攻撃目標とするメッセージとなったとみている。


(毎日新聞) - 7月9日3時3分更新