かる~く熱中症!?
日曜日の夜、突然それはやってきた。
バケツ2杯に水を入れ、近所のバラに100円ショップで買ったひしゃくで、
ザブンザブンと水をかけ終わった頃だった。
なんだか左の手が冷たい。
しびれてる。
寒い。変だぞ。冬でもないのに。
蒸し暑い一日だった。その割には夜は冷えていた。でもやっぱり、むうっと
湿度の高い6月の夜なのだ。
家に戻ると両手が冷たくなっていて、完全にしびれがきている。
両手をこする。温かくならない。
その内、両腕がしびれて身体がなんだかだるい。
しまいにはガタガタ震えてきた。真冬に薄着で外に出たって、こんなに
震えやしない。明らかに変だ。鏡を見ると真っ青だ!
両手も血の気が無い。やばい!過呼吸症か?
でも変なのは、首や頭や体が、火がついたように熱いってことだ。体は熱いのに寒い。
その頃には、もう立ってられなくてへたり込む。ウソみたいにガタガタ震えている。
フト思う。今日は忙しくて水を3杯しか飲んでいない!
昼ごはんは食べていない。さっき、飲んだのは濃い液体!(黒砂糖きのこの乳酸菌)
植木に水をやって汗をかいた。
熱中症というやつか!?
お姉さんはよろけながらも、水を取りに行く。ここで水を飲まなかったら、重症になる!
必死で水を無理矢理2リットルぐらい飲む。
体の血液が変になった感じ。ちゃんと血が廻ってない感じ。
低血圧になっている感じ。何かが変だ。全てがスローだ。水の中で動いている感じ。
こんな気持ち悪いのは始めて、、、。
救急車か!?過呼吸症なら何か口に当てろと本に書いてあったな。
あわててそこらへんにあったソックスを鼻と口にかぶせる。(未使用のソックスでした。)
落ち着け。どうする?水は飲んだから、救急車はいらない。治るはず。
体が疲労感と倦怠感で、動かない。頭と肩だけベットに寄りかからせてて床に座り込んだまま、
じっとしているしかなかった。
こんな時、心臓が弱かったり、糖尿病だったり、血管に弱い所があったら、
脳溢血や心臓発作で死んじゃうんだろうなあとぼんやり考える。
思わず神さまに祈る。神さま、ごめんなさい。健康だ、完璧だって自慢して、、、。
本当は、人間って、小さな事がきっかけで簡単に死んじゃう者なんです。
いばってごめんなさい。助けてください、、、。
その内寝てしまった。目が覚めた。朝の4時だった。
汗びっしょりだ!体が燃えるように熱い!でも、倒れたときより、格段に元気だ!
今するべきことは、水で体を冷やす事だ!
急いで水を浴びる。冷えすぎたので、ぬるま湯にしてついでに頭もシャンプーして
スッキリした。気持ち良くなって、また寝る。
朝6時45分にいつも通りに起きるが、会社は休むことにする。また寝る。8時に起きて会社に電話する。
信じてもらえるか、わからないが体調不良であることを説明し、会社を休む。
ベットに倒れこんで、また寝る。起きたら昼の2時過ぎだった。
病院にいくつもりだったが、いつものように元気なので、行く必要が無いと判断した。
起きたらやけにしょっぱいものが食べたい。
さきいかを一袋食べた。
そのあと、やけに甘いものが食べたくなったので、かりんとうを食べる。水を大量に飲む。
さきいかがふくれたのか、その後は食欲ゼロ。
家で洗濯や掃除をして、おとなしく過ごす。
次の日、会社のパソコンで熱中症の症状を調べると、熱中症の症状は人によって違うと書いてあった。
寒気がして震える人もいると書いてあった。熱が39度や40度になる。
生理食塩水を飲むのがいいそうだ。意識不明になった場合は、早く病院に運んで点滴をしないといけない。
バッタリ倒れて即死ぬ人もいるが、何日もフラフラしていて、そのまま倒れて心不全で死ぬ人もいる。
湿度の高い日に、寝不足ぎみや弱っている人が、水を飲まずに激しい運動をして汗をかき続けていると、
熱中症になるのだそうだ。
ずっと前、手のひらにのるほどの小さな猫の赤ちゃんを拾った時、
猫ちゃんを自分の車に乗せて会社に行っていた。会社の駐車場で、2時間おきに猫用のミルクを
やりにいった。
10月にしては暑い日に、その赤ちゃん猫が車の中でうだってしまい、ぐったりとして意識不明に
なっていた。
会社の机の引き出しはスチール製だ。十分冷たい。
赤ちゃん猫をスチールの引き出しに入れて引き出しを閉めた。
2時間後、引き出しを開けたら、赤ちゃん猫は正気に戻っていたので、薄めの冷たいミルクを作って
大量に飲ましてやったら、直ぐ元気になった。
その時の事を思い出し、わたしも何とかなると勝手に判断したのだが、
熱中症で死んだ人々の記録を見ると、残念ながら、周りの人が深刻な状態に陥っている患者さんを
適切に処置しきれていない。倒れた時、「そこらへんに寝かしておけ。」なんて言われて放置されている。
大抵、スポーツの訓練中に死んでいる。
大切な子供を、スポーツなんかで死なせてしまってはくやしすぎる。
友達に、おととい熱中症になったと言うと、「ただの寝不足でしょう。
誰があなたに熱中症だって診断したの?自分の勝手な判断でしょう。」と相手にしてくれない。
回復が早すぎるので、熱中症では無いそうだ。赤ちゃん猫は回復が早かったけどねえ。
今さら病院に行っても、何だかねえ。
タケシの「本当は恐いナントカ」とかいうテレビ番組では、ちょっとした前兆を
見逃すと、死にいたる病もあると警告している。本当は違う病が隠れているのだろうか。
熱中症は一度なった者は再発しやすいと、パソコンで調べたサイトに書いてあったので、
絶対水分は切らさないでおこうと思う。
お風呂に入る前と後、寝る前と起きた後は、水を飲もうと思う。
老人ホームでは、無理矢理ご老人にお茶や水を飲ませる。
喉が渇いたと思った時はすでに人間は脱水症状になっている。
血もドロドロになっているんだ。
年をとると、喉が渇いているのも、あまり分からなくなるらしい。
そんな知識はあっても、忙しさのあまりに水も飲まずに汗をかいていたので、
熱中症になったんだと思う。
自業自得。友達も信じてくれない。会社の上司もきっと信じちゃくれてない。
日本のみなさま。
ご自愛ください。