「日本人は口の中が汚い」

外国の方からよく言われる事です。


日本は"歯磨き"に対する意識レベルが非常に低い。

アメリカなどの先進国では、3ヶ月おきのPMTCや1日3回の歯磨き、デンタルフロスの活用は"当然やるべき事"として、多くの人が日常生活の中で当たり前に日々行っています。

ところが日本では、朝と夜歯磨きをしていればいい方で、昼間は磨かないという事が、むしろ当然の事だというような風潮がある。


統計によると、3ヶ月おきに歯のクリーニングに来院している者の割合は

アメリカ・・・・・年収200万〜400万未満の層で50%
                                年収400万以上の層で80%

スウェーデン・・・・・90%

日本・・・・・・・・・3%


日本人が全く歯科医院に来ていないのがよく分かります。

実際に働いていても、"10年ぶり" "5年ぶり"に歯科医院に来る人は全く珍しくありません。

長期間来ない患者さんには2パターンいて、1つは歯磨きしないし虫歯もあって痛いけど歯医者嫌いだから極限まで我慢し続けていた人。
このような方は虫歯も歯周病もひどく進行している為、抜歯・残せる歯の治療・入れ歯の作成・歯周病治療などでかなり長期間通う事になるケースが多いです。


2つ目は日頃よく歯磨きをし、虫歯も出来ないので歯科医院に来ない人です。
先ほどの統計のように、定期的にクリーニングに来るというのが日本ではあまり浸透していない為、「歯が痛くなければ歯科医院に行かなくていい」と考えてしまうのです。
虫歯はなくても歯石が溜まる為、10年ぶり5年ぶりに歯石除去に来る方は古く強固にこびりついた歯石がビッシリです。
虫歯はなくても、歯周病になっている事が多いです。




日本において、毎食後の歯磨きや定期的なクリーニングが

"日常生活の中で当然行うべき事の1つ"

に早くならないかなぁと願うこの頃です、、、、、。(´・_・`)




日頃のブラッシングを頑張るか頑張らないかで、将来が大きく左右されるな~と最近思います。

若い頃はそんなに人と大きく差は出来ないものの、年齢を重ねていくと天と地ほど違いが出てきますね。

80歳でも美しい真っ白な自分の歯を持つ人。
20代なのに部分入れ歯を入れざるをえなくなった人。
10代なのに神経を抜かなければならない人。
歯周病がひどく進行し、あちこちの歯が抜け出したり悪臭がするようになったりしてしまった人。

すべての解決策は日常のブラッシングにあると思います。

マウスウォッシュを使ったり、フッ素を塗布したりなど…様々な製品も出ているけれど、

「ブラッシングを丁寧に行う」

これに勝るものはないです。

人生の早い段階で"歯磨きが凄く上手な人"になる。
そうすれば虫歯や歯周病とは縁のない人になれると思います。

その為にはやはり、子供の頃から歯科医院で歯科衛生士さんから厳しく!ブラッシング指導を受けておくべきです。

実際、細かく指摘してくれる歯科衛生士さんは少ないと思います。

毎回のように小さな磨き残しを指摘していると、嫌になる方もいらっしゃいますからね(⌒-⌒; )

しかし、そのような微細な磨き残しを教えてくれる事はとっても大切なんですよね。

小さな汚れでも確実にそこに菌が存在し、歯や歯周組織に少しずつでもダメージを与え、ポケットが広がったり初期う蝕に繋がってしまいます。


なので私は、細かい事を口うるさく言い続ける歯科衛生士さんこそ!良い衛生士さんだと感じますね(*^^*)


ブラッシングで大きく未来が変わるので、ブラッシング指導を担当する歯科衛生士さんの役割はかなり重要だと思います。



私自身も、子供の頃にそんな厳しい衛生士さんに出会っていたかったと常々思います(笑)