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どこかでベートーヴェン (『このミス』大賞シリーズ)
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岬洋介の過去=高校時代の事件を思い出す、というミステリー
やはり彼は過去に、そういったことがあったんだなあ
なるほど
事件そのものは、学校にいる時間に災害に合い、待機している時刻に
同級生が殺害されていた…疑われたのが岬洋介
というあたりから、真犯人はだれだ!?になるわけですが
実は、犯人そのものと動機は途中でなんとなくわかります
問題は、発見現場の「意味」
岬洋介が犯人ではないという「証拠」を探すのがメイン
実はこういう中途半端な新設校、新設学科というのは
あると思うのよね
そして、たいがい数年後に閉校になったりもする
才能というものが、どんなものか知ることも大切だと思う
ドビュッシーのときも、読みながら曲をかけると
ものすごい臨場感にあふれる展開を読めたので
今回も、「月光」「悲愴」あたりをかけながら読むのがいいと思った
嵐の状況下でこれが流れることの享楽は素晴らしい
もちろん、ラスト1行で
ああ!そういうこと!!
と納得
続きがあるようなので、おとなしく待ちます