腕貫 | ひみつのnyaon
- 腕貫探偵 (実業之日本社文庫)/西澤 保彦

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腕貫って、もしかしたら現代社会では、もう使わないもの??
事務職ならば、きっと通じるであろう、コレ
自分は使ったことはありませんが、存在するのはわかっている
よくドラマでも役所の窓口の男性が黒いものを腕に巻いている、あれです
そう、これ、なんとなく役所のイメージなんだよねえ
一般企業の事務職で使っているひと、どれくらいいるのだろう?
腕貫探偵とは、役所の人間であろうと思われる腕貫をした人物が
市内あちこちで、市民の相談窓口を開いている、というもので
どんなささいなことでもご相談承ります、というような文言を掲げているんだよね
通りすがりに、ふと目をやると、この文言が目に入り
そこに座っている腕貫をした人物がいる…
人間って、なにか気になることがあるときに、こういうのが目に入るようになっているんだなあ
おそらく悩み事ひとつもないときには、まったく気にしないだろうと思う
小編が連なるつくりになっているため、最初の小編に出てきた人から
どんどん世界が広くなっていくような感じになり
最後の小編は、1番目と2番目の主役が同時に相談することになる
ある意味ちょっと楽しい作りです
相談するときも、役所ならではの堅苦しい決め事(笑)の通りにしないと
話を聞いてくれない
しきたりというか、もはや様式美
解かれる謎も、わかってみると、ああ!と思えることばかりで
読後もスッキリ
続きも出ているようなので、チャレンジしようと思います

