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- ソロモンの偽証: 第II部 決意 下巻 (新潮文庫)/宮部 みゆき

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- 「事件」のあと次の「法廷」に続く「決意」
事件が引き起こした波はさらに大きくなっていく
望む方向へと流れて行かないのが偶然の産物なのかどうか…
これね、中学生なの
高校生じゃないの
何度もここに立ち戻らないと、うっかり大人世界への入口手前の話だと思ってしまう
違うの、子供から大人へと踏み出す一歩手前の年なの
そんなときに、こんな波にさらわれていくってどうなの?
もしかしたら、もうこの世はそういうものになっちゃったの?
どう考えても自分が中学生のときに、こんな「決意」をすることになったら
同じことができるとは思えない
それくらい、フィクションだと思ったし、こんな世になってほしくないと切実に願うよ
真実にたどり着くために必要な「決意」
誰もが口に出したくてもできなかったことをするチャンスでもある
ただし、そこには相応の代償もつきもの
「法廷」にするための準備をしていくうちに徐々に本質から別のところにある真実にも気付いていく
いろんな証言がさまざまな人をあぶりだしていく様が用意周到だよね
「事件」から「決意」までの推移が時折重複するかのように出てくるけど、これはのちに必要な部分なんだろうな
伏線が伏線らしくそこにあるわけではなく、ほんのちょっとしたところが実はそうなんだと気が付いたり、どんどん削ぎ落とされていく事実が怖い
ここまでの文庫本4冊、実に読み応えありました
もちろん、さっさと「法廷」へと進みます
なんだか、もしかして…と思うことも出てきたので結審するのが惜しい気がしてきた