切り裂きジャックの告白/中山 七里

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フェイクの犯人から真犯人までたどり着くルートは、いわゆるどんでん返し
ああ、そういうことか…と納得はするものの、そこまでの殺意ってなんだろう?

そしてこれは臓器移植という問題に対する問いかけでもある

道徳、宗教という概念と、生かすための治療という医療との違いを改めて考えさせられる

昨年世間認知度がアップしたIPS細胞が、この臓器移植を撲滅させられるのか…

ただ、このIPS細胞を利用するためにはまだ数年先になるのと同時に、細胞から臓器に戻すまでの時間と費用が一般保険適用になるのかどうか…

人類の飽くなき欲求と、研究の成果が医療の分野に革新をもたらすのか…


「生きる」こと「生かされる」ことを考えるにはいいミステリーでした

ラストは本来あるべき姿なんだろうと思います
そう願いたい