『肢別か,過去問どっち使えばいいですか?』
的な質問について。
にゃんぞうは,ロースクール3年生の12月まで肢別本を使用し,3年12月の模試で110/175しかとれない程度には短答が苦手でした。(2年生のころは更にひどく,100点を切っていました)
そんな,私ですが,過去問問題集にチェンジした結果,3か月後の模試で140点を取り,本番においても140以上(民法刑法9割,憲法6割←)取ることができました。
なので,私個人としては「短答8割」を目標にする方には,過去問問題集をおススメしたいです。
以下,過去問をおすすめする具体的理由。(=肢別本をおすすめしない理由)
1.過去問問題集には,問題数が少ないのではないか,という批判がある。
しかし,現在では新司約10年分の問題の蓄積があるため,その批判は妥当ではない。
民法1科目とっても,毎年,肢別換算で,約150以上の問題が蓄積されているのである。
具体的に,平成23年合格者の時代には,民法で750肢程度の蓄積しかないが,平成26年合格者の時代には,1200の肢が過去問として存在した。量にして1.6倍である。
平成27年受験生にとっては,さらに150増え,1350の肢が存在するのである。
過去の合格者に「過去問では不十分」という人は一定数いたが,もはやその批判は過去のものであると私は考えて居る。
むしろ,旧司の問題まで含まれている肢別本に手を出すのは,「短答8割」を取るという目的との関係ではオーバーワークである。よほど択一が得意で,かつ,論文にも余裕がある,という人以外は肢別本に手を出すべきではない。
2.過去問問題集には,分野を網羅できていないのではないか,という批判がある。
しかし,「過去問で出ない分野」は基本的に「今後もでにくい分野」であると考えられる。
上記のように,過去問は年々蓄積されているため,現在に至っては,凡そ全ての分野が網羅されているように思える。
少なくとも,「過去10年でなかった」分野を,「短答の苦手な者」がやる必要は全くないし,必要性があったとしても優先順位はかなり低い。
したがって,網羅性を気にして,肢別本に手を出す必要は,「短答8割」の目標との関係では,無い。
まぁ,これも一人の人間の意見で,自分にあった方を使えばいいと思います(小並感)