前回までのあらすじ。
一歳半検診でひっかかる長男。
検診から7ヶ月が経過した。
保育所に心理士が来て、保育相談(長男の発達の様子を見る)をしてくれるという話は、検診時に聞いていた。
2歳になってから、ということらしい。
長男の担当の保育士から、保育所に心理士が来て再検査(という表現は正しいかどうかわからない)する日程の連絡を受ける。
日中の保育時間に長男の様子を見たり、テストをしたりするらしい。
私は、昼過ぎに保育所に行き、心理士と話ができるそうだ。
実を言うと、2年近く前の話なので、殆ど内容を覚えていない。
指差しは相変わらずしない、発語はポツポツ(チョーダイ、ニャアニャアとかせいぜい10語くらい)なので、「お母さんは意識的に指差ししたり、声かけしてください」などの内容だったと思う。
その時は、発達障害とかそのような言葉はなかった。
私の方からも、言わなかったと思う。
ちなみに、発達障害を認めたくなかったという心情からではなく、私の、なんとなく手持ちのカードを出し渋る性根からである。
なんのカードだ、これ。
そしてさらに9ヶ月が経過。
保育所で心理士に診てもらっているという安心感(気休めの間違いかも知れない)で、特に動くことはなく過ごし、2度目の保育相談の日を迎えた。
長男は3歳手前。ちなみに、次男を出産して1ヶ月が過ぎた頃だった。
その時の心理士の話は、いろいろなおもちゃに興味が移る、ただ、やりたくないおもちゃは手で避けて、やりたいおもちゃは進んでする、心理士と一緒に取り組むのは嫌がらない、などだった。
私に対しては、擬音を交えながら声かけ、一緒に遊ぶようにするなどのアドバイスをいただいた。
この時はさすがに発達障害の話はしたような気がする。
ただ、心理士か保育士かどちらから聞いたかは忘れてしまったが、「こちらから療育に行った方がいいとか、そのようなことは言えない」とのことだった。
はて、これはどう受けとれば良かったのか。
今考えると、「対応すべきレベルの発達障害なのだから、自分でさっさと動け。こちらはそんな指示はできる立場ではないのがわかるだろう」という意味だったんだろう。
だが、残念ながら、私は言葉を額面通りにしか取れない節があり、「対処するほどの発達障害ではないのか?」とその時は受け取ってしまった。
(私自身が発達障害あるいはグレーゾーンなのかもしれない。ただ、本当に発達障害の保護者相手ならこんな「におわせ」な言葉では伝わらないのではないだろうか。)
数日後、前者のニュアンスが正解だったと無事に導きだした私は、改めて保育士に相談した。
いくつかの病院を紹介していただき、一番オススメ?の病院に初診予約の電話をした。
予約ができたのは、3ヶ月後のことだった。