猛暑となめのために惨憺たるありさまのばら栽培。

一時期は10種類近くあったばらも、今は五本のみ。すっかり自信をなくしています。

あおむし毛虫の類いは全然平気で手で取れるくらいなんだけど、どうしてもなめだけはしんどいです。

薬を使えばもう少しなんとかなるかもしれないけど、無農薬だけはやっぱり貫きたい。

でも去年大好きだったパパメイアンまでだめになってしまい、ほんとに心折れました。


そんな中、鉢植えしていた時にコガネムシ被害で瀕死だったカザンラクが、去年久しぶりにベーサルシュートが出てくれて、かなり元気に大きくなってくれました。

つぼみも何年ぶりかに数え切れないくらいついてくれました。

そして5/3開花!

まさにこれぞばらの香り!という感じの素晴らしいダマスク香に癒されます。


葉っぱはぼろぼろで、無剪定だから樹勢はびよんびよんなんですけど。

この子から食用のためにばら栽培を始めた、思い入れのある大事なカザンラク。

ほんとにここまで頑張ってくれて、復活してくれてありがとう。


うちであと元気なのは、ティー系のアールグレイの香りがする(と思っている)レディヒリンドン


と、キームン紅茶の香りがする(と思っている)マダムジョセフシュワルツ。


この子達は無農薬でもなぜか虫が少なく、たとえ虫がついても全然へっちゃら。

葉っぱもつぼみもぴかぴか。

ものすごく手がかからない子達です。

トゲも少なめで枝もしなやかだから、剪定も誘引もらくちん。

剪定も枝ぶりを整えるためにする程度で、冬剪定しなくても、肥料を少しさぼり気味だった年でも、とにかくほったらかしてもどっさり咲いてくれます。

ティー系は中国原産なので、やっぱり日本の気候に適応しやすいんでしょうか。

猛暑も全然平気みたい。

紅茶の香りは素敵なんだけど、食用としてはあまり美味しくないかなと。

でもレディヒリンドンのカナリアオレンジも、マダムジョセフシュワルツの白とピンクのグラデーションも美しく、四季咲きで花期が長いので、殺風景な我が家の庭の貴重な彩りです。



シュガーピンクの絞りが美しいセンティフォーリア系のロサケンティフォーリアヴァリエガータも頑張ってるんですけど、病気で葉っぱは真っ黒になるし、つぼみにびっちりアブラムシがついて、手袋して一生懸命絵筆で弾き飛ばしてもあまりに多くて取りきれないし、取ってもアブラムシの分泌液のべたべたが残るし。

薬剤不使用のアブラムシ対策の商品を試したことあるんですけど、それ自体がべたべたしてるし、なめもすごくて結局何をどうしても全体がべったべたの状態で、ちょっと花も食べる気になれない。

同じように無農薬で育てても、系統でこんなにも違うとは驚きです。



おととしお迎えした世界一美味しい、香水バラとも呼ばれる、芍薬咲きハイブリッドティーのイヴピアッチェも、今年はたくさんつぼみがついてるので、初めて味わってみたいと思います。