コロナを理由に辞める。


そんな生徒さんは
私の周りにはいらっしゃらなかった。

多分、私のほうが参ってた。
みんなやりたくないんじゃない?
会いたくないんじゃない?って。
私の方から冷めていった、昨年。

どんどん冷めて行って
10月にはもうどんなレッスンをしていたのか。
それも思い出せないほど落ち込んだ。

12月。
少しずつ、少しずつ回復して。

1月。
楽しいレッスンがまた。
できるようになった。

なんで?
どこにも行かないでと。
願って願い続けた音楽。
なんで私から離れていくの?と。
ある意味での本気の恋だった。

いまは少し違った付き合い方が
できるようになってきている気がするよ。

今日。

【Aちゃんのお母様が
近いうちにいらっしゃるようです。】

とメモをもらった。
Aちゃん・・・・・・・・・
コロナで騒がれる前に辞めた女の子。
多分、高校2年生?かな?

中3で受験のために一時期お休みして。
そのまま高校生になってから連絡なくて。
コロナが加速して・・・・・

え!?え!?え!?
ってなった。
用件がなにも書かれてなくて。
謎なんだけれど。
私もなにか、役に立てるのか。
その子のためになれるの?って。
待つことしか出来ないけど。
変な嬉しさがあった。

あとは。
昨年。ちょっと悲しい別れ方をした
高校3年生の女の子。
思春期を共にしすぎてた女の子。笑
その子から突然メールがきたよ。
センター(と今は言わないけど。)
が終わりました。
受験にカタついたら
またお願いします。って。

その子はいままで一回も
お休みしたことなくて
緊急事態宣言でレッスン一切中止からの
受験期間はお休みします。
になっちゃったから。
本当に会えなくて私の方が寂しかった。

そんな子からもらったメール。
まだ会うのは先だけれど。
本当に嬉しかったよ。

こんな講師で良いのだろうか?って。
思うことがほとんどで。
みんな。大好きである。
それは変わらくて。

ピアノを教える。
が多分、私の仕事。
でもピアノだけじゃないところで
繋がって悩んで話しても
たくさんした。

それを大事にして
ピアノの教え方も一緒に学ぶ。
学び直す。
そんな先生がいてもいいのかな、って。

思えるようになってきた。
ある意味、コロナのおかげだと思う。

コロナのせいで
緊急事態宣言のせいで
って。
思ったり考えちゃうことも
たくさんあったけど。

コロナのおかげで
緊急事態宣言のおかげで
気付けたこともあったから。
それを大事にしていけるかを。
大切にしたいなって思う。