ワタシが幼少の時代、捨て子のことを、


『橋の下五太郎』『橋の下花子』


といったりしてました。


とはいえ、実際、漫画本やドラマ映画でしか見聞きしたことはないので、

橋の下の『捨て子』は、劇的なドラマの主人公なのだ、

と、幼きニャンは思っておりました。


お金持ちの殿方と、道ならぬ恋に落ちた侍女が

極秘で産んだ愛の結晶・・・とか。


お金持ちの殿方が若かりし頃、熱く燃えたひと夏の恋、

ひっそり産まれたその時の忘れ形見・・・とか。

(なぜか、みんな真の親は¥お金持ち(゚∀゚)



貧しい家庭から抜け出したいと切に願っていた幼きニャンは、

常日頃、他の家族と何か違う違和感を感じていたので、


“自分はこの『運命の子』ではないのか”


などということに一縷の望みを持っていたという、

『五太郎』ではなく、どうにも大馬鹿三太郎だったです(^▽^;)


こんな貧しいウチで、赤ん坊なんて拾ってくるわけがない、

って、少し大きくなって気付きました。





ニャンのおかんは、よく、

子供(ニャン)が親の思い通りにならないと、



「まったく、木の股から産まれたわけじゃあるまいしヽ(`д´)ノ



といって下ネタぶちかまして怒りむかっました。

(全然そういう意識なく言っちゃってるから、コワイ)



・・・そういわれるたびに、


「・・・よその股から産まれたかったわ!


とは言えず、


貧乏脱出の一縷の望みが絶たれた現実やら、

目の前の人のお股からでてきたという物理的事実やら、

その他もろもろをつきつけられて、


もっそ複雑なため息に似たうめき声をもらす幼きニャンなのでした。