乱数調整が登場してから3年余り経つけど、それ以前とそれ以降ではポケモンの厳選が変わったような感じも。とりわけ、乱数が解明してからは色違い神個体値のポケモンが出るということも珍しくなくなったとか。ということで、エメループから現在のCギアオフの乱数調整まで話してみたいと思います。

乱数調整という言葉が登場したのはエメループが解明されてからだったりします。というのも、ルビー・サファイアと違ってエメラルドでは伝説のポケモンレックウザを 厳選しようと捕まえてはリセットを繰り返すうちに過去にゲットした個体と同じものに出くわすということが発売当初から知られていましたが、そのメカニズム については謎のまま、DS初のポケモンであるダイヤモンド・パールが発売されました。ダイヤモンド・パールの発売から2年後の2008年12月にエメルー プの仕組みが解析されたんです。その仕組みとは初期シードが固定であるというもの。確かに乱数といってもコンピュータの場合は疑似乱数という疑似的な乱数 が使われるので乱数の種(シード)が同じであれば乱数列は同じものが生成されてしまうんですね。それを防ぐために現在時刻を乱数の種として用いられていま す。ところが、エメラルドでは初期シードが固定されてしまったうえにソフトリセットからの経過時間のみ乱数が消費するという乱数にしてはお粗末なものにし てしまったためにソフトリセットからの経過時間が同じであれば同じ個体が出てくるという現象が発生したんですね。
エメラルドもルビー・サファイアと同様に時計機能がソフトに内蔵されているんだからそれを使えば避けれたはずだが、ルビー・サファイアの時計機能でゲーム開始から1年後に時計機能に異常を起こしてしまうという重大なバグを発生させたという過去があったとか。


そんな話はさておき、エメループの解明によってDPtやHG・SS、さらにBWでも乱数が解析されるようになり乱数調整による個体値厳選が行われるようになったとか。ちなみに、BWの場合は発売から3ヶ月余りで初期シードで用いられるパラメータが解析されたんですね。

という感じで、今では5Vや6Vの色違いポケモンを見かけるのも珍しくなくなったが、これもエメループが解明されていなかったら成せなかったし、厳選では色違いでなくても2Vもしくは3Vが限度じゃないかなと思います。ということで、次回は解析されていないFR・LGやコロシアム及びXD産のポケモンについて述べてみたいと思います。