16連打で名を馳せた高橋名人が5月末をもってハドソンを退社されることに。
高橋名人と言えば、1980年代後半に活躍したお方。ということもあり、自分の場合はコロコロコミックの読者だった頃に相当するので…。ちなみに、彼はというと「チャンピオンシップロードランナー」
を日本で初めて全面クリアした実績をもっているうえに1秒間で16連打するという自分でも考えられない特技を持っているんです。
ただ、この当時はというとドラクエ25周年で特集している通り、アクションやシューティングの全盛期で、16連打もシューティングがあってこそだと思います。というのも、彼が一躍有名に踊りだすきっかけになったのは「スターフォース」だったりします。このゲームはテーカン(現・テクモ)がアーケードゲーム向けに出したものでそれをハドソンが移植したものだったりします。ちなみに、武器はショットだけということから「ゼビウス」などと違ってショット連射が重要であり、中には合体を完了する前に倒すとボーナスがもらえたりととにかく連射を重視した内容になっていたとか。これをベースに進化させたのが1986年に発売した「スターソルジャー」というわけ。
このゲームはというと「スターフォース」によらず連射が試される作品でまさしく彼の特技が試される作品でもあったんです。自分もプレイしたことがあるけどスコアアタックでも1万点をとるのがやっとでした。そんなこともあってかハドソンは連射能力測定機能に特化した「シューウォッチ」を発売したり、後に発売した「迷宮組曲」で連射測定機能を付けたりと一種の連打ブームとなってしまい、しまいには映画にしてしまうほど。ちなみに、この映画には16連打でスイカを割るという通常では考えられないようなシーンもあるみたいだけど、実際は製作者のトリックであることが彼のブログで判明しています。
という具合に、毛利名人とともにファミコン名人と称されファミコン世代の憧れの的であった高橋名人がハドソンを去るのはある種の時代が終わったかなと思います。余談ではあるが、彼の言葉に「ゲームは1日1時間」という名言があるが、あの当時はアクションやシューティングといった短時間で遊べるゲームが主流であってこそ、成り立つ言葉でゲームの性質上長時間プレイになりやすいRPGが台頭しだしてからはあまり言われなくなってしまったんですね。