パーティプレイを導入したり、行動範囲が広がった反面、ロンダルキアへの洞窟や長すぎる復活の呪文で困難を極めてしまったドラクエ2ローレシアだが、前作と同様、容量不足に悩まされることに。ちなみに、ドラクエIIに割り当てられた容量は当初2Mbitだったのが1Mbitに減らされたとか。

その一つとしては取扱説明書に掲載されていた絵。実はゲーム中に表示させたかったが容量不足で断念せざるを得なかったとか。ただ、NES(アメリカのファミコン)やその後「ドラクエ1」とカップリングでリメイクしたSFC版では絵こそなかったものの、ハーゴンがムーンブルクの城を襲撃するシーンが追加されていたりとファミコン版に比べると強化されているけど…。

次に指摘される点としてはラスボスであるシドーの「ベホマ」だったりします。ちなみに、シドーのHPはというと255で明らかにHPに割り当てられるパラメータが1バイトであることは確かです。HP不足を補うために完全回復呪文である「ベホマ」を使うことにしたとか。余談であるが、「ベホマ」を使うラスボスは先にも後にもシドーだけだったりします。なお、SFC版ではHPを大幅に増やした代わりに「ベホマ」を使えなくしたけど…。ただ、あれは反則的な感じであと少しで倒せるというところで「ベホマ」を使われたら目を当てられないかも。ということで、リメイク版での措置は当然と言えますね。
それだけでなく、硬くて逃げられやすいはぐれメタルはぐれメタルの防御力もラスボスと同じ255だったりします。そのため、はかぶさの剣という裏技を使えばすんなりと倒せたんですね。ただ、経験値が1050とそれ以降のドラクエに比べると控えめだけど、こういう事情なら許せるかな。

後、モンスター絡みといえば一部削除されたモンスターも。その中には大王イカといった後のドラクエで登場するモンスターもいたとか。なお、サイクロプスとギガンデスギガンテスといったように色違いのモンスターを用意するのはドラクエ1からの常套手段であり、これによって容量の圧縮に貢献しているんですね。また、ダンジョンやフィールドにも圧縮するという技術を使っており、とりわけダンジョンでは2×2マス単位で管理されていたりします。そのおかげで落とし穴の位置がマスの右上であることが分かればロンダルキアへの洞窟にある落とし穴地獄も楽に切り抜けれるんじゃないかなと思います。

という具合に容量不足に関しては「ドラクエ3」DQⅢ勇者♂まで続くことに。次回は「ドラクエ3」について語りたいと思います。

*はかぶさの剣…はやぶさの剣を装備したままハーゴンの神殿に入った直後に破壊の剣を装備して出ると破壊の剣を装備をしたときの攻撃力のままはやぶさの剣になっているという裏技。