日本ゲーム大賞があるようにクソゲーオブザイヤー(KOTY)というものもあるみたいだけど…。ちなみに、クソゲーオブザイヤーはこの年に発売されたゲームの中で最も糞だったものを選ぶというものでラジー賞のゲーム版といった感じでしょうかはてなマーク


ということで、クソゲーオブザイヤー2010の結果が公表されたみたいで、栄えあるはてなマーク大賞に輝いたのは「ラストリベリオン」(PS3 日本一ソフトウェア)でした。2007年の四八ショックや2008年のクソゲー七英雄という数々の歴史を切り刻んだということもあり、この賞がクソゲーの権威になりつつあることは確かだけど、その一方で大手家電量販店がこの賞をネタにしたセールを実施してしまったという武勇伝も。


そんなKOTYだけど、大賞を受賞した「ラストリベリオン」はというとRPGであるものの、レベルアップするとHPがインフレするだけでなく、3レベル上がると物理攻撃力が3倍になるというトンデモ仕様で敵の部位を正しい順番で攻撃して大ダメージ、物理攻撃で刻印を刻んで刻印魔法で攻撃といったような斬新な戦闘システムもこの時点で破たんしており、「レベルで上げて物理で殴ればいい」と言われる始末。そんなこともあってか、この時点で刻印魔法は空気と化されてしまったぐらいです。そればかりでなく、シナリオが薄いだけでなく、イベントも動きのない絵(音声がなんと英語)で展開されたりといいところ無しといった感じ。ちなみに、「ラストリベリオン」が発売したのは1月28日だけど、本来ならKOTY2009の年末の魔物として君臨するところだったとか。


なお、この作品が強烈にクソだったのか、それに匹敵するクソゲーは少なく、毎年恒例の年末の魔物が現われなかったとか。ちなみに、KOTY2010にノミネートされた作品はというと大賞に輝いた「ラストリベリオン」のほかに「ラブルートゼロ KissKiss☆ラビリンス」(PS2 ディンプル)、「戦極姫2」(Xbox360 システムソフト・アルファー)、「人生ゲーム ハッピーファミリー」(Wii タカラトミー)の4作品。「ラブルートゼロ」にいたっては敵が1種類だけだったりともはやゲームとしては破たん状態で「長所は声優が豪華なことだけ」と言われる始末。それでも、褒めるところ(声優が豪華)があったために「ラスト~」を超えることができなかったといえます。それだけ、「ラスト~」には褒めるところがなかったんですね。


なお、年末の魔物の不在については総評でも指摘されており、その背景に据え置き機向けのゲームの開発費の高騰し、各メーカーが冒険を控えているという事情もあって、「玉虫混淆」の賑いが失われつつあることに一抹の寂しさを感じずにいられない(原文ママ)とか。確かにクソゲーのないほうが理想的だけど、良作がある一方で適度なクソゲーもあったほうがゲーム業界としてはにぎわいがあるんじゃないかなと思いますね。


据え置き機部門は「ラストリベリオン」に決定しましたが、携帯機部門はというと「ハローキティーといっしょ!ブロッククラッシュ123!」と「プー○○ー○DS2」(大人の事情により一部伏せています。)との争いに。こちらは毎年恒例の年末の魔物もいたりと物足りなかった据え置き機部門よりも活気がありそうかも。というのも、3DS3DSの発売だけでなく、NGPが発表されたりと据え置き機から携帯ゲーム機にシフトしているのも年末の魔物が出なかった理由の一つかもしれませんね。