昨年の11月からMONDO21で放送された「新・伝説のクソゲー大決戦」も今回は一応一段落。シリーズ最後を飾るにふさわしいクソゲーは果たして出るでしょうかちなみに、今回は「星をみるひと」(ホット・ビィ(現、スターフィッシュ)とみうらじゅんさんが初めてクソゲーという言葉を産んだ「いっき」(サンソフト)の2本。どちらも伝説のクソゲーにふさわしい作品に見えるけど…。
まず、前半はというとフジタさんが「星をみるひと」を紹介。これまで、数多くのゲームが紹介されましたが、意外な事にホット・ビィが出したソフトはこれが初めてだとか。ちなみに、見た感じ近未来型のRPGだが、いざスタートするといきなりフィールドに飛ばされちゃうんです。「ドラクエ」や「FF」
(ともにスクウェア・エニックス)、「ポケモン」
(ポケモン)などといった大半のRPGは町や村からスタートなのに…。(例外として「FFIII」なんかは行きなりダンジョンからスタートというものもあるけど…。)しかも、フィールドの周りには街らしいものは一つも見当たらなかったりと不親切極まりないんですね。
仕方がないのでフィールドを歩きまわると敵キャラと戦闘に。しかも、この戦闘は「にげる」というコマンドが一つも見当たらないんです。したがって、一度でも敵に遭遇してしまったら最後、勝つか全滅するまで戦うしかありませんね。まあ、序盤のフィールドなら「ドラクエ」のスライムといった弱い敵だと思いきやこのゲーム運が悪いとふっかつしゃやさらまんどといった強敵に出会ってしまうことも。シンボルエンカウントなら許せるけど、ランダムエンカウントというからまさに外道といった感じ。おまけにさらまんどの「かりう」で病気になってしまうと回復する手段がないから倒されるまで眺めるしかなかったりします。しかも、レベルアップするとHPがインフレするかのごとく急上昇するから全員が病気になってしまうと全滅するのを待つよりもリセットを押した方が手っ取り早いかも。
このゲームはパスワードで記録するタイプだが、パスワードで再びゲームを始めてもステータスまでが下がってしまうという始末。RPGではやってはいけないことというか数時間プレイしただけでやる気が失せてしまいそうかも。

ただ、音楽だけは良いみたいで、この点はすべての要素が酷いものの音楽だけが評価されている「チーターマンII」(米アクティブエンタープライズ)に似ているかも。ただ、「チーターマンII」はニコニコ動画で伝説のクソゲーとされているが、非公式で発売されたこともあり自分としては同人ソフトそのもののレベルと思っています。

と批判ばかりしてしまったが、ストーリも練り込んでいるうえにマルチエンディングになっているが、肝心の分岐がラストに出てくる選択肢だけだったりと最後の手前でパスワードを残しておけばすべて見られそうだが、前述の続きから始めるとスタート地点に戻ってしまうという糞仕様のおかげでそうはいかないみたいです。それでも、前々回紹介した「アスビック」(サンソフト)でマルチエンディングを採用しなかったことに悔やまれるところかも。あれはあまりにも衝撃的な結末だったので…。