昨年の11月から放送されている「新・伝説のクソゲー大決戦」も10回目に突入。前回は「メルヘンヴェール」と大技林の読者アンケートで歴代最低点をたたき出した「ナイト・ロアー」を紹介しましたが、いくら当時はファミ通(当時はファミコン通信)と肩を並べていたファミマガの読者アンケートでクソゲーのお墨付きをもらったソフトであってもこの番組の司会者でもあるピエール瀧さんが面白いといえばそれまでだし…。そんなわけで、今回もどんなクソゲーが紹介されるやら。
前半はというとヒットマンが「スクーン」(アイレム)を紹介。潜水艦を使ったシューティングゲームみたいだが、魚雷や機雷ではなくホリゾンミサイルとアイスボールを使って敵を破壊することになるわけだが、敵が魚や人魚といった海にいる生物をモチーフになっているところがメルヘンっぽくみえるけど…。ただ、敵機の中にはクネクネと戻ったりと複雑な動きをするものもいるみたいで、見た目によらず硬派なシューティングゲームといった感じでしょうか
ただし、このゲームは燃料の概念があるみたいで燃料切れになれば海へ沈没してしまいミスとなってしまいますので燃料を補給しながら進まなければなりません。ちなみに、燃料は海底基地に閉じ込められている人を助けて浮遊島に引き渡せば補給できるが、海中には人間の救助を妨害しようとサメが待ち構えており、サメをよけながら浮遊島に送らなければならないとか。まあ、潜水艦である以上、燃料があっても当然だが、「ゼビウス」(バンダイナムコゲームズ)などの一般のシューティングゲームには燃料の概念が存在しないため燃料の概念のある「スクーン」は珍しい存在かもしれませんね。おまけに潜水艦を使ったシューティングゲームとなれば「スクーン」の他に1993年にアイレムから出した「海底大戦争」ぐらいしかないぐらい貴重な存在なんです。
まあ、評価としては潜水艦を使ったシューティングゲームという発想がユニークだが、「海底大戦争」と違ってメルヘンな仕上がりになっているかなと思います。
一方、後半はというとTheかれー王が「うっでいぽこ」(デービーソフト(現ネットファーム)を紹介。ゲームとしてはアドベンチャー要素を入れた横スクロール型のアクションRPGという感じでメルヘンっぽさが売りではあるものの…。
実はこのゲーム、時間の概念があるみたいで20時を過ぎると宿屋(ホテル)以外のお店に入れなくなるみたいです。ちなみに、お店に売っているものを盗むこともできるみたいで、盗んでしまうと泥棒になってしまい、それ以降、質屋やホテル以外のお店に入ることはできなくなってしまうんです。これを使えばお店で高額なものを盗んでは質屋で大儲けなんてことができるわけだが、出入禁止というリスクを背負わなければならなんですね。しかし、抜け道があるみたいでステージのどこかにある試練の間で太陽神の言うことにしたがって試練に合格すれば晴れてもとの姿に戻れるんです。
なお、普段は試練の間がある場所がスロットマシンになっていてお金を稼ぐこともできるみたいです。普通ならスロットマシンで稼いだ方がいいけど…。メルヘンというわりには泥棒やスロットマシンがあったりとこのソフトを再現したものを発売しようとなればCEROのレーティングでBもしくはC判定を食らいそうな感じでメルヘンとは程遠いものになってしまいそうです。
ただ、右と左に別々のアイテムを持たせることができるみたいで、クロワッサンであろうが塩
であろうが右に持たせれば武器として使うことも。こうなってくるとクソゲーというよりはバカゲーでしかありませんね。ただし、右手と左手、身につけるものを含めて最大4個までしか持つことができないがリュックを身につければ最大16個まで持つことができるので最初にリュックがあったほうがいいでしょうね。
という具合に今回も2本のソフトを紹介したところで今回のベストオブクソゲーを選ぶわけだが、潜水艦を使ったシューティングというわりにはメルヘンな「スクーン」とメルヘンなキャラでありながら泥棒をすることができたりと硬派なものになっている「うっでいぽこ」。どちらも迷いそうかなと思いきやあっさりと「うっでいぽこ」に決定。決め手はピエール瀧さんがこのゲームを遊んでみたときに何度も穴に落ちてしまうというハマりが発生したからじゃないかな思います。ぽこそのものはジャンプで落下中にパラソルを使ってハングライダーのように飛んだりとアクションとしてはなかなかのものだと思いますけど…。今回はこれにて「おしまいっ
」とします。