任天堂はマジコン業者に再び提訴しただけでなく、通報窓口も設置するなどをしてマジコンなどの不正商品の根絶を目指しているが、ちょっと気になるのがPARなどの改造ツールだったりします。
マジコンと違って、一般のゲームショップや大手の電気店でも公然に売っているのを見かける限り、不正商品でもないと思いきや、最近はPARで改造したポケモンをGTSに流す人が後を絶たないなど、使いようによっては不正商品そのものだったりします。
ただ、改造したポケモンをWi-Fiなどに流す行為自体、同一性保持権を侵害する行為であるし、そもそも通常の使用法では想定されていない行為であるためにゲームの進行に不具合が生じるだけでなく、セーブデータが消えてしまったり、改造していない人を巻きこんでしまうこともあるぐらいです。
ちなみに、PARなどの改造ツールはFCの時代からあるものの、Wikipediaによると一般のゲームショップに並ぶようになったのはポケモンの全盛期だったと思われます。その時は強いポケモンを効率よく育てたり、ミュウという幻のポケモンを出すために使われたなどと言われているが、バグ技で簡単に出せることからそれほど普及しなかったと言われています。ただ、金・銀になるとバグが大幅に減り、PARを使う人が増えたんですね。そのために任天堂は改造対策をするようになるが、改造ツール側もそれを回避する方法を考えるなど所詮いたちごっこの状態が続くことに。こうしてみると、改造ツールもポケモンに関しては不正商品の類に入るのかなと思います。
その一方、ドラクエVIII以前やFFシリーズ(FFIXを除く)といった非オンラインゲームに関してはこれらのツールを使っても他人に迷惑をかけているわけでもないので不正商品と言い切れないところもあるみたいです。
ということで、改造ツールが不正商品かどうかはゲームによるところもあるのでマジコンのような一律的な処置ができないのが実情だといえます。ただ、最近のゲームはというとWi-Fiやワイヤレスを使うゲームも多いし、PARなどの改造ツールが普及させたのもポケモンが寄与しているという経緯から不正商品とみなしてもいいかもしれませんね。