マジコンをめぐって任天堂とセガなど54社がマジコンの輸入販売代理店5社を相手取り発売禁止を求めた訴訟で東京地裁は2月27日、輸入・販売の差し止めと在庫の廃棄を命じました。
マジコンとはマジックコンピュータの略で元々ROMのプログラムをコピーしたり、書きだすための機械なんです。しかし、マジコンを使ってダウンロードしたゲームを遊ぶことが常態化されていることが問題視されていました。そのダウンロードしたソフトのほとんどが違法ソフトでその被害額は3000億円超にものぼるといわれており正規のソフトの売り上げが伸びないといった被害もあります。しかも、マジコンを使えば特殊な機械がなくてもデータを改造することができるため、マジコンによる被害は無視できないものになっているんです。そこで、昨年の7月に任天堂とセガ、スクウェアエニックスといった主要メーカーと一緒にマジコンそのものの販売停止を求めて提訴しました。
被告側は「ユーザが自分で作ったソフトを動かすための機械」と主張したものの、判決は「マジコンの大部分が複製されたゲームの使用に用いられている」と指摘し、不正競争防止法が販売を禁止している機器に当たると判断しました。
これにより、マジコンそのものが不正競争防止法に違反する機器であることが認められた点は評価できると思います。ただ、マジコンの違法性が司法の場で認定されても、PARなどの改造ツールの違法性はまだ認定されていないのが現状なんです。そのため、改造ポケモンがなくなることはないと思います。だが、改造ポケモンは何らかの害を及ぼす恐れもあるし、これで戦って勝ってもちっとも面白くはありません。自分でしっかり育てたポケモンで戦って勝ってこそ、醍醐味があると思っています。そういうことから改造ポケモンの撲滅のためにはマジコンの違法性はさることながら改造ツールの販売差し止めも必要かもしれませんね。
今回のマジコン訴訟に関連して経済産業省も違法コピーデータに対する法規制を検討するみたいなのでこちらも注目したいなあと思います。
それにしても、ヤフオクでポケモンの全種類データが無くならないのはなぜでしょうか