前記事 → 晴れパ1 晴れ

前回は晴れパの特徴と晴れ役(要員)について述べてきましたが、今回はその残り。晴れアタッカーの中心となるのは草ポケモンと炎ポケモン。どちらも一長一短で草ポケモンの場合は特性の恩恵を受けやすく、「ソーラービーム」が1ターンで使えるものの、「ソーラービーム」を含めた草技の威力が増幅されるわけでもなく、相手の炎技が強化されてしまうという欠点を抱えます。一方、炎ポケモンの場合は炎技の威力が増幅されるだけでなく、相手の水技が半減されるというメリットがあるものの、日差しが強いで有利に働く特性がこれといったほどありません。

雨アタッカーに比べるとスピード、パワーを兼ね備えたアタッカーがほとんどいないというのが晴れパの実情といえますね。ただ、草ポケモンの場合は「ねむりごな」や「やどりぎのタネ」のいった補助技を数多く覚えられるので、ある程度パワー不足をカバーできると思いますよ。

アタッカーのほかに受けという役割があるとかなり安定しますが、こちらは炎ポケモンを抑え込むことができるポケモンが適任といえます。草ポケモンのほうは炎ポケモンのアタッカーで抑え込むことができますので…。


晴れアタッカー(炎ポケモン)

バクフーン

日差しが強い状態での「ふんか」は驚愕過ぎるほどの強さ。しかも、こだわりのハチマキをつければバクフーンよりも素早いポケモンでも最高威力の「ふんか」をおみまいすることができる。

ゴウカザル

炎ポケモンの中でも最速の持ち主。「フレアドライブ」や「だいもんじ」といった物理、特殊とも破壊力の大きい炎技を覚えられることもあって、見極めるのは難しい。「インファイト」もあるので日差しが強い状態でなくても侮れない。

ウインディ

もらいび持ちなので草ポケモンとの交代読みで出せるのが強み。ゴウカザルと同様、「フレアドライブ」や「だいもんじ」といった強力な炎技を使うことができ、「りゅうのはどう」でドラゴンに対抗できたり、「しんそく」でHPの少ないポケモンを対処できたりとゴウカザルに劣らず器用。

ヘルガー

ウインディと同じもらいび持ちで特攻の種族値が110と高い。ただ、ウインディと同じ程度の素早さしかなく、あまりの低耐久から「きあいのタスキ」や「こだわりのスカーフ」でも持たせないと使い物にならないかも。悪タイプを持っているためエスパー技には滅法強いのが魅力。

ファイヤー

特攻が125と非常に高く、「だいもんじ」はもちろん、「エアースラッシュ」や「ソーラービーム」など強力な特殊技を覚えることができる。しかも、XDファイヤーであれば「あさのひざし」を覚えることができ、日差しの強い状態をフル活用できるが、厳選するのは非常に難しい。


晴れアタッカー(草ポケモン)

ナッシー

特攻の種族値が125と葉緑素の特性持ちの中で、最も「ソーラービーム」の破壊力が高いポケモン。いざというときは「だいばくはつ」で後続につなげたり、「ねむりごな」や「トリックルーム」で相手を翻弄できたり、「リフレクター」や「ひかりのかべ」が使えたりと案外器用。

モジャンボ

ナッシーに比べると影が薄いものの葉緑素持ちであればアタッカーとして素質は十分にありそう。こちらの場合は、「パワーウィップ」を覚えさせることができ、「ソーラービーム」と同じ威力でありながら、天候に左右されないといった強みを持つ。それ以外に「いわなだれ」や「どくづき」、「ヘドロばくだん」、「じしん」などとナッシーに劣らず優秀な技を数多く覚えることができる。

ロズレイド

「めざめるパワー」に頼らなくても炎技(「ウェザーボール」)を覚えさせることができる唯一の草ポケモン。ナッシーと同じぐらいの特攻に加えて、ナッシーでは覚えることができない「シャドーボール」を覚えるなど攻撃技のバリエーションはロズレイドのほうが上。ただ、葉緑素持ちでないのが悔やむところだ。


晴れ受け

ボーマンダ

炎技や「ソーラービーム」を受けることができ、「じしん」で炎ポケモンを潰したり、「りゅうせいぐん」などで晴れパが苦手なドラゴンを狩ることもできる。何気に「ハイドロポンプ」を覚えさせることができ、天候を変えられても強い。

フライゴン

こちらもボーマンダと同様、炎ポケモンやドラゴンを抑え込むことができるが、「だいもんじ」のほかに「ソーラービーム」を使うことができ、晴れアタッカーとしての実力はなかなかのもの。

ハピナス

特殊受けの代表格といえるポケモン。雨パと同様に特殊攻撃が多めなので晴れアタッカーを幅広く受けれる。雨受けなら天の恵みの特性持ちが便利だが、晴れ受けの場合は「ねむりごな」などといった状態異常にする技を使われやすいので自然回復のほうがいいかも。

カビゴン

厚い脂肪の特性で相手からの炎技や氷技をシャットアウト。特殊受けの性能も高めで、「じしん」で相手の炎ポケを潰すこともできる。

ヤドラン、ヤドキング

草ポケモンが苦手とする炎技だけでなく、氷技を受けることができる。「ハイドロポンプ」や「れいとうビーム」はもちろん、「だいもんじ」などの炎技を覚えることができるなど意外に器用。

ルンパッパ

雨が降り出したら、これで対抗。すいすいの特性を利用した「にほんばれ」で再び日差しが強い状態にしましょう。ちなみに、ルンパッパといえば雨パのイメージが強いが、草ポケモンが苦手な炎技に強いだけでなく、「ソーラービーム」や「こうごうせい」が使えたりと日差しが強い状態であってもなかなかの性能。