レビューするのは下記6機種です。
Bose Ultra Open Earbuds
HUAWEI FreeClip
QCY Crossky C30
SOUNDPEATS CC(PearlClip Pro)
Anker Soundcore C40i
cheero Wireless Open Earphones Smart
最近色々な有名メーカーからイヤカフ型のイヤホンが発売されるようになってきました。
現時点で発売中の代表的なメーカーをピックアップして比較レビューしてみましたので、
何かの参考になれば幸いです。
細かいスペックには触れないのでその辺は個別で検索してください。
ホワイトノイズは全ての機種で感じませんでした。
(Boseは発売時にはあったが、ファームウェアアップデートで対応済み)
音質評価の超低域の再生ですが、「Daft Punk - Doin' It Right」の低域が再生出来るかどうかで判断しています。
AirPods Pro2では再生可能ですが、一般的なBluetoothイヤホンでは超低域がカットされてパツパツした感じになります。
SOUNDPEATSとAnkerは半分ぐらい再生出来ててパツパツ感はあまりありませんでした。
適正音量はiPhoneを使って同じ曲を聴いた時に同じぐらいに聞こえるボリュームの目安です。
これが低いと大きな音は出せますが、細かい音量調整がしづらい感じになります。
適正音量50%~60%ぐらいが音楽用の機器として適正だと思います(主観ですが)
同じボリューム設定ではQCYとSOUNDPEATSはBose、HUAWEI 、Ankerの倍ぐらいの音量で聞こえます。
無線充電に対応しているのはHUAWEI FreeClipのみです。
比較レビューは見たい人だけ見てもらったら良いので、
まず先に比較したランキングと評価が高い項目を発表します。
1.Bose Ultra Open Earbuds
低音が気持ちよく聞き疲れしない音質。物理ボタン。痛くなりにくい装着感。
2.SOUNDPEATS CC(PearlClip Pro)
低価格ながらバランスの取れた音質。ケースでの左右自動認識。装着感の良さ。
3.HUAWEI FreeClip
バランスの取れた音質。装着までの使い勝手の良さ。左右自動判別。無線充電。
4.Anker Soundcore C40i
ド派手なドンシャリが好きな人には圧倒的1位。見た目の高級感と装着感の良さ。物理ボタン。
5.QCY Crossky C30
デフォルトEQが微妙だったのが惜しい。性能的には全然問題無い。
圏外.cheero Wireless Open Earphones Smart
これは音楽が聴ける音質では無い。
5つの機種はどれを買っても最低限音楽が楽しめる音質です。
正直1位~4位は音の好みや耳の個人差で十分順位が入れ替わると思います。
追記:VictorのHA-NP1Tを試聴してきました。装着感はかなり良かった。音質も悪くは無いと思うがBASS設定にしても低音が弱く、かなり物足りない印象でした。
今回の順位に足すなら6位になります。
Bose Ultra Open Earbuds
39,800円と今回一番高いイヤホン。音質はとても良い。
他のメーカーのイヤカフ型と違って少し幅広でアクセサリー感は弱い為、中高年男性でも違和感無く使える(はず)
本体は悪くないが、ケースの質感が値段のわりに安っぽく感じる。
傷がつきやすいのでケースカバーが必須
音質評価◎
1.音の傾向やバランス
全体的に柔らかめの音色に感じるが、高音は綺麗に響く。
低音強めだが、他の帯域の邪魔をする事無くバランス良く鳴ってくれる。
どっしりとした低音の上に中音と高音が乗っている感じで聞いてて気持ちの良い音質だと感じた。
2.ボーカル
男性女性どちらのボーカルもバランスがちょうど良く聞きやすい。
3.音場の広さや定位
音場は少し広め、低域に広がりを感じるが定位は悪くない。
4.超低域の再生
若干カットされている部分はあるが、通常は気にならない程度。
5.その他
低音が強いのが好きじゃ無いって人以外は特に文句は無い音質だと感じる。
aptX Adaptiveで接続すると中音域が若干クリアになる気がするが、SBCやAACでも十分使える。
適正音量は45~50%ぐらい。
装着感〇
幅広で装着感は悪くないし痛みも感じずらいと思う(個人差あり)が、今回唯一広げて装着しないと行けないので、慣れるまでは一番使い勝手が悪い。
機能◎
物理ボタンが付いている為、誤動作は無い。
コーデック:SBC、AAC、aptX Adaptive
再生時間:7.5時間
HUAWEI FreeClip
27,800円と2番目に今回2番目に高いイヤホンです。音質はとても良い。
唯一無線充電に対応しています。
新色のベージュ以外はメタリック感ある見た目なので、耳に謎のアクセサリーを付けている感じがある。
これもケースカバーを付けた方が良いが、無線充電があるので薄くて邪魔にならない物を選ぶ必要がある。
音質評価〇
1.音の傾向やバランス
硬くも柔らかくも無い中間の音色に感じる。
低音~高音まで過不足無くバランス良く鳴る。
中音域にもそこそこ厚みがあるので物足りなさは感じない。
EQがプリセットの3種類しか選べないので自分で細かく調整したい人には向かないが、
そもそもの音が良いので不満に感じることは少ないはず。
2.ボーカル
男女ボーカルどちらを聞いてもちょうど良いバランス。
3.広さや定位
音場は少し広めで、定位も違和感なく問題なし。
4.超低域の再生
若干カットされている部分はあるが、通常は気にならない程度。
5.その他
アプリでサウンド効果「高揚」にすれば低音重視に設定可能だが、高音も若干篭る。
適正音量は40~45%ぐらい。
装着感〇
ケースから取り出して一番手軽に装着が出来る。スピーカー部分が丸い形なので、耳にあたる部分が少なく若干不安に感じるが、サイズが合ってるなら動いても落ちません。耳が薄い人はずれてくるかもしれません。
スピーカー部分が肌に触れる面積が狭いので、長時間付けていると痛く感じやすい。
機能◎
装着検出が付いていてイヤホンを外すと音楽が止まって、付けると再生する。
また左右を入れ替えても勝手に切り替わる為、左右を気にする必要がない。
タッチ操作がイヤホン全体で出来る為、少し誤動作しやすい傾向がある。
操作確認音は若干大きい
コーデック:SBC、AAC、L2HC(HUAWEIスマホ専用)
再生時間:8時間
QCY Crossky C30
6,500円ぐらいだが、クーポンがあれば5,500円ぐらい。どちらかと言うと低価格帯。
イヤホン本体は結構高級感あるのにケースが安っぽく感じる。Boseと似た仕上げで傷が目立ちやすい。
音質評価△
1.音の傾向やバランス
中音域が強めで、少し柔らかく乾いた音に感じる(特に低域)
全体のバランスは悪くないがデフォルトの設定では高音が大人しい、篭るまではいかないが少し物足りなさがある。
音が派手なAnkerを聞いた後に使うと確実に篭って聞こえる。
メーカーが設定したEQがでデフォルトの設定になっているが、カスタムが可能なので高域2か所を上げるとかなり改善する。
低域もMAXまで上げなければ破綻しないので、低域と高域を7~8割上げるのがオススメ。
デフォルトのEQが既に調整済みの値になっているのは、設定を裏に隠すか見せるかの違いだけなので好感が持てる。
ボリュームが大き目なので、再生機器の最大ボリュームを下げて使う方が良いと思う。
2.ボーカル
女性ボーカルが少し落ち着いて聞こえる事がある。
3.広さや定位
音場は普通、定位も違和感なく問題なし。
4.超低域の再生
若干カットされている部分はあるが、通常は気にならない程度。
5.その他
空間オーディオの設定はあるが違和感があるサラウンドが効くだけなのでお好みで。
適正音量は25%ぐらい。
装着感〇
HUAWEIよりもスピーカー部分が若干平たくなっているので、付けた時のサイズが合って居れば痛くなりにくい。
機能〇
タッチ操作は耳の裏側のみ有効の為、スピーカー部分やヒンジ部分を持った時に誤動作しないのは良い。
操作音のボリュームが3段階で設定出来る。
ゲームモードで遅延を減らせるっぽいが未確認。
コーデック:SBC、AAC
再生時間:5.5時間
SOUNDPEATS CC(PearlClip Pro)
Amazonで7,280円で販売中。1,600円クーポンあり。
大型セールでは5,000円ぐらいになりそう。
日本発売版のSOUNDPEATS CCとして再レビュー。
ケースに入れた位置でLRが自動変更されるのは凄く便利だが、音漏れ防止とマイクの機能が干渉しないのか少し気になる(未検証)
ケースが唯一光沢仕上げになっていて一番傷が目立ちにくい。ケースと本体のデザインのバランスはちょうど良い。
これぐらいの値段ならケースのカバー買わなくても良いのでは?
音質評価◎
1.音の傾向やバランス
デフォルトでダイナミックEQがONになっており、QCYと同じく最初からメーカーが設定したEQが有効になっている。
こちらは少しドンシャリ気味でちょうど良いバランスで調整されている。
ダイナミックEQをオフにすると低音が減ってかなり少しノッペリした音になるが音質は悪くない(比較すると悪く感じるが…)
ユーザーがEQを設定する場合はダイナミックEQがかかった上で調整する方が良い。
ノーマルのPearlClipと比べると若干中音域が弱くドンシャリ寄りに感じる。
2.ボーカル
男女ボーカルどちらを聞いてもちょうど良いバランス。
3.広さや定位
音場は少し広めで、定位も違和感なく問題なし。
4.超低域の再生
若干のカットはあるが、今回比較した中で一番再生出来ている。
5.その他
ムービーモードは謎のサラウンドがかかる。
アダプティブイコライザーと言う各周波数帯域毎に聞こえやすさを測定して調整する機能がある。オープン型なので周りの環境にされやすい為、ちゃんと調整は出来ないと思う。
適正音量は25%ぐらい。
装着感〇
QCYと似た形だが、こちらの方がスピーカー部分が大きいため、長時間使ってても耳が痛くなりにくい。
機能〇
タッチ機能が耳表側のみ有効の為、裏側やヒンジを持って位置の調整が出来るのは便利。
でもできればQCYと同じ耳裏側の方が良かった気はする(理想は物理ボタン)
音声ガイダンスがかなり綺麗な日本語音声でびっくりする。ガイダンスボリュームも微調整出来るのでかなり使い勝手は良い。
ゲームモードは未確認。
コーデック:SBC、AAC
再生時間:6時間
Anker Soundcore C40i
12,990円と今回の中では3番目に高い。
ケースや本体は樹脂製だけど見た目は1番高級感がある。
他のAnkerのオープンタイプのイヤホンより音が派手で良く聞こえるかも(全部試聴した訳では無いが)
音質評価〇
1.音の傾向やバランス
超ドンシャリでかなり派手な音作り。高域がカナリ強調されていて良く言えば高域に開放感がある。
悪く言えばシャリシャリしてて刺さりを感じる。
サウンドエフェクトで低音域を選ぶとドンシャリなバランスは変わらないが、まだマシに感じる。
イヤホン自体のスペックは悪くないと感じるので、好みの音質にEQで調整するのも良いと思う。
2.ボーカル
男性ボーカルはそこまで気にならないが、女性ボーカルの歯擦音とシャリ付きが少し気になる。
3.広さや定位
若干不自然な広がりがあり、デフォルトの状態でなんらかのサラウンドが効いてる(左右で数msラグがある?)と思われる。慣れると定位も問題無く聞こえるが、これを良しとするかは若干疑問に感じる。
4.超低域の再生
若干のカットはあるが、今回比較した中では2番目に再生出来ている。
5.その他
このイヤホンを聞いたあとだと他のバランス良い音のイヤホンが全て篭って聞こえるので要注意
購入時に比較試聴する時は一番最後に聞いた方が良い。
3Dオーディオは更にサラウンド感を増す感じ。
適正音量は45~50%ぐらい。
装着感〇
自分は耳が厚めなので使い始めは若干キツイくて痛みがあったが、ヒンジ部分をちょっと広げてたらちょうど良くなった。耳に接触する面積は広いので最初痛みが無いなら大丈夫そう。緩い場合は付属の2種類のスペーサーで調整可能。
このイヤホンだけ装着して首を振るとカサカサ擦れる音がする。
イヤホンがさらっとした表面なので運動する時に使うならスペーサーが必要かも。
今回のイヤホンの中で唯一縦向きにケースに格納する。摘まむ方向によってそのまま耳に付けられないので慣れるまではいちいち前後の確認が必要かもしれない。
あとR側が青いのも少し違和感を感じる。
機能〇
物理ボタンがあるので誤操作が起きないのは凄く良い。
コーデック:SBC、AAC
再生時間:7時間
cheero Wireless Open Earphones Smart
2980円と安いですが、音楽を聴くのは無理だと思います。
音も遠くてスカスカなので動画視聴にも向きません。
Amazonでいっぱい売ってる安い中華イヤカフ型もこれと同じかそれ以下だと思います。
音質評価×
カラオケ屋でスマホのスピーカーに耳を近づけて聞いてるよりも酷い。
細かい評価は出来ません。
装着感△
挟む力は中ぐらい。小さいのは良いが安っぽい作りなので長くつけてると痛くなりそう。
機能×
コーデック:SBC、AAC
再生時間:4.5時間