CHIKYU-SEKAIさんからイヤホンをお借りしたので
久しぶりにイヤホンのレビューをしたいと思います。
Softears Volumeの外見やスペック
ドライバー:10mmダイナミック+2BA(全域+高域)
振動版素材:PUサスペンションリング+ベリリウムメッキドーム
筐体:医療レベル樹脂+アルミニウム合金フェースプレート
インピーダンス:5Ω(@1kHz)
音圧感度:123.7dB/Vrms(@1kHz)
再生周波数帯域:8~40000Hz
THD:≤1%@1kHz
プラグ:金メッキステレオミニ
細かいスペックや説明は下記にあります。
ここ3年ほどダイナミック型だけのイヤホンの方が良い事が多いと感じていた為、ハイ
ブリッド型なのと、インピーダンスが5Ωと低い所が音質にどう影響が出るのか気になります。
イヤホン自体の色は綺麗なメタリックグリーンです。
色の好みはあると思いますが、とても綺麗で良いデザインだと思います。
箱も豪華で付属品も充実しています。
特に革製のイヤホンケースは高級感があり、QDCの付属ケースと比べても作りは同じか上ぐらいに感じます。ギリギリのサイズなのでケーブルを小さく巻かないと入らないのが難点です。
レビューでのイヤピはSoftearsから発売されているU.C.イヤーピースを使用しています。
今までツルツルのシリコン系のイヤピは耳への吸着感を上げるあまり、逆に隙間が出来たりしてイマイチな物ばったりだったのですが、これはめちゃくちゃ質が高くて使いやすいです。
注意点としては軸が太めなので、Softears Volumeで使うときはイヤホン側に深くまでイヤピを差してしまうと大きすぎて耳が痛くなります。少し浅めに差して使うと快適に使えました。
2ペアで2610円するのでなかなかの高級イヤピですね。
ファーストインプレッションのみGRANBEAT、その後はFiiO BTR5、Sound BlasterX G6を使用しています。
ファーストインプレッションはそれほど良くない。
初めてDAP(GRANBEAT)に接続して聞いた時の感想は
・インピーダンスが低いせいで小ボリュームでも音が大きいのでボリューム調整しづらい。
・音のバランスは良いが音が柔らかすぎる?これはこれで良い?
・ハイブリッド型にある音の繋がりの悪さは全く感じない。
・ボーカルは凄く前に出てくるので聞きやすい。
・高域はあまり伸びない。
・中音域、ボーカル重視のイヤホンなのかな?
とまぁまぁの評価でした。
その後、Sound BlasterX G6に接続して聞きなおすと、さっきの柔らかさが少しハッキリした感じで聞こえて高域の物足りなさも無かったので、このまま3日ほどエージングをする事にしました。
あらためて聴きなおすとバランスが良く、中音域がめちゃくちゃ良い。
エージング後に聞き直したんですが、めちゃくちゃ音が良く感じます。
特に中音域に厚みがあり、ベース音~ボーカルまでとても質が良く聞いてて楽しいと思わせてくれます。
普段あまりボーカル曲を聴いてなかったのですが、ちょっと楽しくてサブスクで色々(髭男とか)色々聞いてしまいました。
もちろん中音域だけでなく低音域~高音域までバランス良く鳴っています。
どこかに特化していると言うより全体的に解像度が高く質が良い鳴り方に感じます。
重低音・ドンシャリ系なイヤホンと比べると低音は少し物足りないかもしれませんが、このイヤホンを使ったあとに重低音・ドンシャリ系のイヤホンを使うと中音域がスカスカで物足りなく感じました。
一度外出時に地下鉄で使用してみましたが、遮音性はかなり高いと感じました。
音に広がりと分離(レイヤー?)を感じる
ボーカルやメインとなる楽器は結構近くに感じます。
ぱっと聴いた感じでは音場が狭いのかな?と感じてしまいますが、
「近くでなってる楽器」「中程度の距離でなってる楽器」「少し遠くでなってる楽器」が、何段階かのレイヤーに分かれているかのように分離して聞こえます。しかも不自然さや作られた感じが全くありません。
今まで色々イヤホンを使ってきましたが、ここまで自然に分離を感じるイヤホンは初めてでした。
低音域に関して
最初の印象では重低音はそれ程出てないけど、低音は強めで柔らかい感じがしたのですが、
1ヵ月近く使ってみた現在の感想としては低音域は若干強めですが、他のイヤホンよりも低音のディティールを良く感じます。
低音域が強調されているイヤホンだとどうしても量感で潰されてしまったり、低音が弱いイヤホンだとディティールが隠れてしまうような細かい鳴り方の違いも聞き分ける事ができます。
低音域のモニター的な使い方も出来るかもしれません。
日本の楽曲に合わせてチューニングしている
若干偏見が入ってるかもしれませんが、日本のポップスは音数が多くごちゃごちゃしていて、ボーカルだけがギリギリ分離して聞こえる様な曲が多い印象があります。
海外で評価が高いイヤホンを使ってそういう曲を聴くと、音が籠って聞こえる、分離が悪くごちゃごちゃする、音に広がりを感じない、低音が弱く感じる等、相性が悪い事も少なく無いです。
Softears Volumeに関してはバランスが良く自然でとても質の良いチューニングながら、こういった日本のポップスともとても相性が良いと思います。
普段アニソンやポップスしか聞かないので、高いイヤホンは気になるけど要らないなと思っている人や、ボーカルと重低音が鳴っていれば良いやと思っている人にこそ使って欲しいなと(部外者ながら)感じました。
しかも!!日本の楽曲が良く聞けるようにチューニングされていますが、特化している訳では無く、海外の曲を聴いてもテクノ(自分が良く聞きます)を聴いてもとても良く感じます。
イマイチに感じたところ
インピーダンスが低いせいだと思いますが、再生機器に少し左右されやすい所があるかと感じました。
おそらくスマホ直や、安いUSB変換とかを使うと良さを全く生かせないと思います。あとボリュームが細かく設定出来る機器じゃ無いとちょうど良いボリュームに設定出来ません。
Sound BlasterX G6でもボリューム8~10の間に10段階ぐらい欲しいなと感じました。
総評・・・¥37,620は安いのでは?
正直10万前後のイヤホンを使ってもここまで良く感じた事は無かったですし、Softearsの今までのイヤホン(高級なやつ)よりダントツに良いと感じています。
モニター的なディティール感や、音が楽しく感じるダイナミック感を兼ね備えています。
相性の悪い曲がほとんどなく、バランスが良く、不自然さが無く、ボーカルが気持ちよく、音に厚みがあるイヤホンが気になった人は是非試して欲しいです。
最近あまりイヤホン買わなくなりましたが、¥37,620でも安いと感じるぐらいの価値があると思いました。
今、円安で中国から個人輸入しても全然安くない&保証が付かないので、正規代理店を通した商品を購入するのが一番良いと思います。
代理店CHIKYU-SEKAI
Amzon
rakuten
U.C.イヤーピース
アフィリエイト付かないけどeイヤホンの販売ページ