EPOS H6 Pro Open 開放型

音楽鑑賞用途でのレビューです。

ゲーム用途のレビューはいっぱい出ていると思いますので、

ゲーミングヘッドセットで音楽鑑賞もしたい人向けのレビューになります。

 

アナログ入力のヘッドセットにとって周波数帯域等のスペックは

あまり意味が無いと思っていますので特に明記はしません。

 

開放型、密閉型共に色違いで3色存在します。

Sebring Black

 

Ghost White

 

Racing Green
 

どの色もカッコ良いと思いますが、「Racing Green」が一番面白そうな配色なので

「Racing Green」にしました。

ちなみに「Racing Green」と「Ghost White」は販売店舗限定のようで、

Amazonやeイヤホンで取り扱っています。

 

コンパクトでとても洗練されたデザインだと思う。
右側にあるボリュームは金色の縁に囲まれている為、
収納時や手が当たった時に勝手に回りにくくなっている。

 

一番の特徴はH3 Hybridと同様にマイクがマグネットで脱着可能になっています。
マグネットの極性により逆には付かないようになっているのもよく考えられているなと思います。
ヘッドホンとして使う時や、別でマイクを用意する場合もあるので、
マイクが外れるのはとても良いです。
マイクを外した時に嵌める蓋も2つ付いています。
 

GSP600も同様だが、ヒンジを動かしてもイヤーカップに当たらないようになっている。

力が掛かった時に当たる部分にもゴムのパーツが嵌められており擦れたりはしない。

 

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サイズ調節部分はGSPシリーズよりも高級感を感じる。

 

音質レビュー
自分の独断と偏見でのレビューです。

再生環境は下記2種類です。EQ等は使用せずに基本的にデフォルトの状態です。

・HP OMEN 15 2020年モデル+Sound BlasterX G6(24bit 96kHz ダイレクトステレオ)

・GRANBEAT(ONKYOのスマホDAP)+BTR5(AptX HD接続)

 

インプレッション

とてもバランスの良い音だと感じる。
全体を見るとフラットに近いと思うがおとなしいのでは無く、
低音域も中音域も高音域も出ている元気の良い音。
GSP600ほどでは無いが音のレスポンスは良く分離や定位は良い。
 
高音域
GSP600の様な上に突き抜けるような高音では無いが、普通に良く出ていると感じる。
中高域~高域にかけて少しピークがあり、ハイトーンな女性ボーカルなどは少しうるさく感じる事がある。
また中低域~中音域が良く出ているので、楽曲によっては少し高音域がマスクされている様に感じる事がある。
GSP600を気に入っていて買い替えた場合は一番物足りない、疑問に感じる部分。
 
低音域
重低音~低音~中低音とバランス良く鳴っているが、若干中低音が多め。
必要十分出ているが、GSP600と比べると分離感は少なく解像感も若干低いが、
他メーカーのゲーミングヘッドセットと比べるとタイトでしっかりとした低音だと感じる。
また、イヤーパッドが布地の為、GSP600やH3よりは重低音は少ないが
GSP500よりはしっかりと出ている様に感じた。
 
中音域
中音域は少し厚みがあり主張のある鳴り方をする。
楽器の音に厚みを感じやすく、弦楽器や金管楽器などと相性が良いように感じた。
その反面GSP600の様なすっきりした感じは無く、籠りまではいかないが若干もやっと感じる事もある。

エージングについて
最初の感想から20時間程度のエージングを行ったあとは中高域のキツさがあまり感じなくなったのと、低域の解像感が増して重低音域を感じるようになった。
 
籠りについて
GSP600やH6 Pro密閉型など、スッキリとしたドンシャリ系の音を聞いた後に、この開放型モデルを使用するとかなり籠りを感じる。
使っていると慣れてくるので実際それほど籠っている訳ではないが、使い分けを検討している場合や、
お店で比較試聴をしている場合は印象が悪く感じやすいと思う。
逆にGSP600やH6 Pro密閉型で中音域が薄いので、もう少し厚みが欲しい場合やちょっとだけウォームな感じが良いと思ったならH6 Pro開放型はかなりオススメ出来る。
 
本体のボリュームについて
他のモデルも共通する問題だが、ヘッドセット本体のボリュームを下げて音楽再生機器のボリュームを上げた時では音が低音寄りになり少し音が荒くなる印象がある。
若干音質を犠牲にしてでも低音域に厚みが欲しい、高音域をマイルドにしたい場合は試してみる価値はあると思う。
通常のバランスで問題無い場合はボリュームは常に最大で使った方が音質は良い。
 
まとめなど・・・
GSP600だとすっきりし過ぎて物足りなく感じやすい楽器音に厚みがある。
その為、アコースティックな楽曲をよく聴くならこの開放型が一番良いと感じる。
中音域の主張が多少ある為、スッキリ・高解像度なドンシャリが好きな人には合わないかもしれない。