大型犬


大型犬が好きだ。
1番好きなワンちゃんはグレートピレニーズ。
名犬ジョリィのモデルで、真っ白で大きな白熊みたいな犬である。
犬も猫も大きな子はおっとりとした性格の子が多い。
本当は大型犬くらいの猫がいたら最高だが、それを言ったら友人に
[虎だよ]
と言われた。
虎も大好きだけど、三毛猫やトラ猫や、普通の猫が大型犬くらいの大きさになったら堪らなく幸せだと思う。
大型犬は子犬でもデカい。
ズデンスデンとぶっとい足で駆け寄ってくる様はとてもかわいい。
しかし私はワンちゃんとの付き合い方がイマイチわからない。
ワンちゃんは元気が良過ぎて何をしたらよいか分からず、されるがままに完全に主導権を委ねてしまうのである。
以前友人の家のゴールデンにおんぶされて、耳元でずっと息を吹きかけられた事がある。
後ろを振り向くとニコっと笑う。
そう、ゴールデンは笑うのだ。
ゴールデンに限らず笑顔の素敵なワンちゃんは多い。
目と目が合っただけでニコっと笑い、こちらへ駆け寄ってくる。
好き好きモードのワンちゃんの時はされるがままだが、落ち着いているワンちゃんには猫と同様セクハラをしたくなる。
おすわりをしているワンちゃんの耳元で
[好きだよ]
と呟くと、大抵のワンちゃんは横目でチラっと見て、聞こえないフリをする。
そうするともっとセクハラしたくなり、小声で息を混ぜながら
[好きだよ]
と言ってみる。
何故か動物は小声が好きなようで、猫も犬も身体を擦り寄せてくる。
大型犬に関してはでっかい身体を倒してくる事が多いので、こちらも倒れそうになる。
動物は全般的に大好きなのでワンちゃんも飼ってみたいけど、しつけをする自信がない。
猫の前では誰しも無意識の内に下僕となる。
犬の飼い主はいつも犬より上の立場になり、命令しなければならない。
犬を飼ったら、猫のように扱ってしまいそうで、我儘犬に育つ可能性大である。
時々大型犬に似ている人を見かけると、
[お手]
と言いたくなる。
困った人を見ると、
[伏せ]
と言いたくなる。
そう考えると、私でもワンちゃんを飼えるかもしれない。


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