今日は夕方に母がお世話になっている病院へ。

主治医からの話は前回と同じものだった。


治療法の無い今、命の選択を迫られる…。


点滴を外して自然の流れに任すか、血管から1日1000キロカロリーを摂取して治る見込みの無い状態のまま時を重ねるのか…。


話せず、飲み込めず、意識が衰弱してた母…。

だけど私に気付き、握り締めた手はまだ力強く…。

そんな母から点滴は外せない…。


そう思い帰宅した前回。



今日面会出来た母は、ほんの少しだけど声が出た。

意識も前回よりある。


だけど医師からは同じ話だった。


飲み込めないから点滴を外すか、血管から栄養剤投与で転院。

やはり選択肢はこの2つだけだった。


私からみたら、前回よりずっと良くなっている…。

医師から見たら、それは僅差であって治る見込みはゼロだと。


そうなんだろうか…。


専門家が言うのだから、そうなんだよね。


でも飲み込みの機能低下だけで、あとはどこも悪くないよ。

痰が出るといっても前回よりずっと良くなってるよ。


なのに…なのに…。

点滴を外して自然の死を待つか植物状態の選択の2つしか無い…。


母に意思表示が出来るかも知れない。

母に伝えて意思を手を握ってもらうことで確認した…。


母はね、こんな状態だけどまだ生きていたいって…。


血管から栄養を入れて、転院する…私の家の近くの病院へ。

治る見込みはゼロの母。

だけど私と母は奇跡を信じている…。


今一度また母の笑い声が聞こえる事を…。


このコロナ禍で会えなかった半年…そしてこんな状況で、まだ逝って欲しくない…。