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Beethoven: Piano sonata no. 17 in D minor | Rudolf Buchbinder

 

速報 

NHKの昼のニュースによると、日本家庭連合は東京高裁に即時抗告したと報道されました。

 

山上徹也被告は家族と面会拒絶、韓鶴子総裁は「700億円」大号令

解散命令でも合同結婚式(4月12日)強行

家庭連合が始めた新霊感商法

 

安倍元首相が凶弾に倒れて3年弱。家庭連合に解散命令が出た。改革を謳うものの、合同結婚式や献金の要請、霊感商法など、少し改善したものの、その実態は変わっていない。家庭連合を取材し続ける記者が教団の今をレポートする。

(フリーライター 石井謙一郎 1961年東京都生まれ。早稲田大学卒業。出版社勤務を経て、1992年から2011年まで『週刊文春』特派記者。一貫して統一教会、オウム真理教、幸福の科学などの新宗教やカルトの取材に携わってきた。著書に「『週刊文春』vs統一教会の30年」(花伝社)。)

 

===週刊文春の17ページ~19ページ===

「これは、解散命令を受けて、ある古参信徒から送られてきたものです。」

と言って、家庭連合元広報部長の大江益夫氏は一通のLINEを見せてくれた。

田中富弘会長以下、誰一人として辞めていない。これじゃあ、無反省と断じられても不思議じゃない。

昨年、「旧統一教会、大江益夫・元広報部長懺悔録」を出版した大江氏は、現在の教団の在り方を厳しく批判した。

「多くの信徒が同じように、行政や司法と対決しても勝てるはずもないのだから、早く謝罪して出直すべきだったと訴えています。基本的な人権の中で、信教の自由が最優先だという主張は独善的で、世の中に通用しませんよ。」

東京地裁は3月25日、家庭連合に対して解散を命令した。全国弁連が1987年に結成された直後から参加し、長く東京の事務局長を務めてきた渡辺広弁護士が「感無量です」と振り返る。「20年前から文化庁宗務課へ何度も足を運んで、家庭連合の解散を求めてきました。その都度「刑事事件の確定判決を持ってきて」と、門前払いされた。民事の判決だけで解散に至った今、この間に拡大した被害を考えると、残念でなりません。」

 

そもそもこの解散命令のトリガーとなったのは、山上被告(44)による安倍晋三元首相殺害事件だった。当の山上被告は、大阪拘置所に拘留されたまま。「普通は1年弱で終わる公判前整理手続きに2年半以上かかっています。初公判は秋以降になる見通しです。(司法担当記者)」

先日、朝日新聞が山上被告は宗教学者と複数回にわたり面会したと報じた。

「山上被告の母親が統一教会への多額の献金によって自己破産した背景を争点として、情状酌量に持ち込みたい弁護側の意図によるものです。検察は、宗教学者との面会には反対しています。当の山上被告ですが、母親の面会希望をいまだに拒絶しているそうです。

 

解散命令の審理は、教団が抗告すれば、東京高裁へ移る。結論は年内に出るとみられ、解散命令が高裁でも支持された場合、即座に家庭連合に清算手続きが始まる。

解散命令の決定書によって、統一教会の2021年3月末の総資産は約1136億円であり、現預金が820億円を占めていることが明らかになりました。(渡辺弁護士)」続けて渡辺弁護士は、「被害者救済のために教団が現在持っている財産を保全する仕組みが必要」と強く訴える。

 

日本の司法が解散命令を出した25日、韓国では、家庭連合の韓鶴子総裁が側近を集めて会議を開いている。韓総裁はその場で、「強く大胆に進め」と指示を飛ばした。「韓総裁は、解散命令は出ないと楽観視していました。実際に解散命令がでて、大きく失望したものの、さらに日本政府と戦うように檄を飛ばしたのです。(家庭連合関係者)」

 

トランプ側近もイベントに

では、どのように戦うのか?米政治に詳しい別の家庭連合関係者が語る。

「米国の共和党の有力者を動員して、日本政府にもっと圧力をかけろということでしょう。」

実際、バンス米副大統領は2月、家庭連合の関連団体が首都ワシントンで開いた「国際宗教自由サミット」で講演し、「宗教の自由擁護はトランプ政権の重要課題だ」と述べた。

さらに、トランプ大統領が新設を決めた信仰局の局長に就任したのは、福音派のポーラ・ホワイト牧師。家庭連合系イベントに出席するなど、シンパであることを隠さない人物だ。

家庭連合は、このような大物を教団のイベントに招き、利用してきた。

 

今月10日~13日にソウルの蚕室ロッテホテルワールドで「ワールドサミット2025」が行われます。一期目の大統領任期を終えたトランプ氏や安倍元首相がビデオメッセージを送ったのが、3年前のこのイベントでした。」

今回入手したVIP名簿には、常連となったポンぺオ元国務長官やキングリッチ元米下院議長のほか、前出のホワイト牧師の名前もある。

家庭連合はワールドサミットだけでなく、同時期にいくつものイベントを行う。「12日には、孝情天宙祝福式(国際合同結婚式)が予定されています。日本人信者は1200人が参加する予定となっています。」と、関する信者は多額の現金を持参する。かつては送金にみずほ銀行を通していたが、(海外送金が)停止されたため、献金手段は現金持参が中心。税関で申告が必要な100万円よりも少ない額をそれぞれの信者が持ち出している。「今回、献金に使われる封筒には、所属教会や氏名、金額を書き込むほか、QRコードまでついていて、記録が残せるようになっています。」

 

しかし、このイベントウィークの最大の祭事は別にある。「13日に韓国にある聖地・清平」で行われる『天苑宮天一聖殿入宮式』です。天苑宮は同地に立ち並ぶ教団施設の中でもひときわ豪華な建物で、建設費が490億円。豪華な大理石やステンドグラスを用いた内装に、さらに200億円を要したといわれ、その総額は700億円超とみられる。そこに韓鶴子総裁が入宮することで、統一教会の摂理が完成されるという極めて大切な儀式なのです。」

入宮式に8000人の日本人信者が参加するよう動員がかけられている。

「解散命令の直後は、入宮式をキャンセルすべきではという意見もあったが、韓総裁の指示に基づき、予定通り行うことが決まりました。(ソース元 韓国家庭連合関係者)」

 

「さらに、今回の入宮式の費用は、日本が大半を負担せよという指示が出ています。ちなみにアメリカ家庭連合の場合は、目標額1000万ドル(約15億円)に対し、2月末時点の達成率は76.5%とのこと。日本の献金ノルマはアメリカの10倍以上といわれるので、150億円以上のノルマが課されていてもおかしくありません。」(ソース元 元信者)

 

これまでも日本の信者たちは清平で行われる数々の行事や施設建設に多額の献金を強いられてきた。「霊界で苦しんでいる先祖を解放するという名目の先祖解怨式・祝福式は、両親の家系をそれそれ430代前までさかのぼって供養することが求められます。一世代20年としても、縄文時代の祖先までとなる。夫婦なら4つの家系について行う必要があり、諸々を合算すると、約1500万円が必要になります。(韓国家庭連合関係者)」

 

さらなる資金集めのため、教団は『新霊感商法』を生み出した。昨年以降、盛んに行われている『中心霊分立摂理』だ。誰でも最低13種類の中心霊に取り憑かれているといわれていて、それぞれのお祓いにお金が必要です。日本人信者の場合、中心霊一体につき、2万円ですから13体で26万円だ。高額献金が問題視された後に発案されたので、低めに設定されている。

 

16万円の模型を販売する

この『天心苑』を用いた新たな物品販売も始まった。昨年12月に売り出された天心苑の模型である。価格はサイズによって異なり、大は160万ウォン(約16万円)、中は120万ウォンで子供用の小は30万ウォンだ。清平で「天心共鳴祈祷3日修練会」に参加すれば、現地で購入できる仕組み。

日本での解散命令をものともせずに、霊物の販売、献金の要請、合同結婚式と、以前ほどではないが、かつてと変わらぬ動きを見せる家庭連合。

 

しかし、お膝元の韓国で司法の手が迫っている。

昨年暮れ、系列の鮮文大学で副学長を務めていたユン・ヨンホ氏の自宅や副学長室にソウル南部地検の家宅捜索が入った。ユン氏は、かつて世界宣教本部長まで務めた元教団ナンバー2だった。容疑は政治資金規正法違反。教団から尹ソンニョル大統領へ渡すはずだった100憶ウォン(約10億円)の献金が行方不明になったことが発覚したためだという。

 

「また、韓鶴子総裁に直接の容疑がかかっている別の事件もあります。それが司法機関への贈賄容疑です。2017年2月から翌年6月にかけて韓総裁は、顧問弁護士だった朴ジニョン氏に、15億4千万ウォン(約1億5400万円)を手渡した。目的は教団がソウル市内の汝矣島(ヨイド)に建設したツインタワーの高層ビル・パークワンを巡る訴訟を有利に進めるための裁判官や検事らへのロビー資金(意味の詳細はロビー活動で検索)だったとされます。朴弁護士に現金を渡したことを認める韓鶴子総裁のサイン入りの書面が動かぬ証拠となっています。(ソース元 韓国のジャーナリスト)」

韓国の法律では、賄賂を約束、供与、または贈与する意思を表示したもののほか、目的を知った上で金を提供した者にも5年以下の懲役、又は2000万ウォン以下の罰金が課される。

今年3月には京畿北部警察庁が関係者を召喚したようで、捜査は水面下で進んでいるようです。

解散命令を受け、日韓それぞれの家庭連合に今後の方針を尋ねたが、いづれも期日までに回答がなかった。

===週刊文春の17ページ~19ページ===

 

記事を読んでの私の感想

一時期、一家庭183万円の献金を強制的に要請されることがありましたが、現在は多くの資産を持つ篤志家の自主的な献金に委ねられています。そして、各家庭の経済事情を配慮して強制的な献金要請はなくなっています。

代わりに、清平修練会参加費一人1回5000円や聖酒式に臨んだ家庭は1家庭13000円などと金額が少なくなっています。日本家庭連合は改善しつつあります。

 

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