2007.5.21天宙新文明開闢ニューヨーク(お母様と三男・顯進様)

2007.5.4 天宙新文明開闢 大阪大会当日(お母様と顯進様)
BGM
W. A. モーツァルト - ピアノ協奏曲 ニ短調 KV 466|ルドルフ・ブッフビンダー
さまざまな困難の中で、短期間で世界的な基盤を築いた背後には、顯進様の真価を見極めた、準備された指導者の参加と協助がありました。
2009年11月4日、顯進様がお父様に手紙を送られ、基元節の勝利のため、これからは独立してGPF運動を展開していくと語られた時も、周りの反応は非常に冷ややかなものでした。お父様の基盤のない顯進様によるGPF運動の成功を期待する人は、家庭連合内にほとんどいませんでした。
しかし、その予想は1年も経たずに完全に覆されてしまいました。顯進様のGPF運動は家庭連合からは何の援助もないまま大きな成果を収め、世界各地で急速に基盤を築いていきました。これに焦った家庭連合は、顯進様がされる行事ごとに反対しました。ブラジルでは刑事訴訟まで起こし、顯進様が入国できないように妨害したのです。しかし、反対すればするほど、多くの人が現れ、顯進様の活動を助けました。
黙々とお父様のみ旨を継続しようとする息子を、他でもないお母様と兄弟たち、そして家庭連合の指導者といわれる人々が絶えず反対し妨害したという事態を、神様はどのように思われたでしょうか。
顯進様がそのようなあらゆる困難を越えることができた力は、まさに「神様が共にいらっしゃる」という実感からくる慰めと励ましではなかったかと思います。

GPFフィリピン2007 勝利報告 2007.12.14 イーストガーデン(文先生の公認を受けたGPF運動)
このような事情のゆえに、釜山ボンネッコルの涙岩で顯進様はこう語られました。
「この時代に霊界は生きています。全世界で今、霊界が役事しています。考えてみてください。私がどれほど多くの迫害を受けていますか。彼らがどれほど誤った行動をしているのかをこの神聖な聖地で口にしたくはありません。本当に見たくもないことを全て見てきました。それでも本当に驚くべきことは、天は生きており、準備された人たちが続々と登場し、私を助けてくれているということです。食口たちが摂理を忘れてしまっても、天は多くの人を準備しているのです。」
そのみ言葉は決して誇張ではありませんでした。家庭連合は顯進様の真価を知ることができず、忠実な天の息子を追い出してしまいましたが、むしろ世界にはこのような顯進様を暖かく受け入れた方々がいました。辺境にいる義なる指導者たちも顯進様の志を理解し、共に力を合わせました。
顯進様が志を曲げることがないように、格別なメッセージを送り励ましてくださった方もいます。全世界で6920万人の信者を擁する、ブラジル最大のプロテスタント教団「アセンブリーズ・オブ・ゴッド」を起こしたマノエル・フェレイラ司教がそうです。
司教は、ブラジル国会議員であり、南北米を含めた全世界で375,310の基督教会を率い、3人の上院議員と48人の下院議員がこの牧師の影響下にあります。
2010年、分裂した状況を知らずに家庭連合の招待を受けて、お父様の90歳の御聖誕記念行事に参加したフェレイラ師は、顯進様がその場にいないことを知り、「何か難しい事情がある」と気付いたそうです。ブラジルに戻った後、フェレイラ師は顯進様に次のような手紙を送ってきました。
「文顯進会長、ワンファミリーアンダーゴッドのビジョンは、あなたの父が神様から与えられた使命です。どのような困難があってもこれを最後まで守り進展させてください」
2008年頃、顯進様は米国でもう1人の有名なクリスチャン牧師と出会いました。ロバート・シュラー牧師です。世界的に知られているシュラー牧師(2015年4月他界、多大な人気を集めることになる宗教番組「アワー・オブ・パワー」を1970年開始。この番組は、現在に至るまで続いている)の長男であり、父親と同じ名前の方です。
ロバート・シュラー牧師は父親が立てたクリスタル教会の担任牧師であり、教会の危機を前にさまざまな変化と革新を試みたものの、内部の反発に遭って担任牧師職から解任された人です。顯進様と似たような境遇でした。
そのような痛みの中で、彼は顯進様が展開するワンファミリーアンダーゴッドの運動に大きな感銘を受けました。家族や家庭連合からは想像もできない反対と迫害を受けながらも、恨むことなく黙々と神様のみ旨のための道を歩まれる顯進様と、宗教と国家を超えて協助する世界的な人物たちに接する中で、心から顯進様を助ける決意を固めるのです。
その後、ロバート・シュラー牧師は夫婦で、米国の有名なキリスト教指導者と顯進様との間の橋渡しとなり、彼らに顯進様の活動を紹介する重要な役割を果たしてきました。2017年12月に顯進様が韓国で家庭平和協会(FPA)を創立した時は祝辞もし、顯進様の家庭を訪問した時のこと、家族が為に生きる愛の生活をしていたことなど、エピソードも紹介しました。
家庭平和協会創立の行事にはインドネシア最大のイスラーム団体であるナフダトゥル・ウラマー(NU)のサイド・アキル議長が出席して注目を集めました。インドネシアに8000万人のイスラム教徒会員がいることで知られているNUは、格別な縁のある団体ですが、顯進様とNUの議長がそれほどまでに親しい間柄であることを知り、非常に驚きました。
長い間、お父様に侍って超宗教活動をしながら、中東やアジアなどのイスラーム圏最高位の宗教指導者たちと交流し親交を築いてきました。その中でもインドネシア大統領とNU議長を務めたアブドゥルラフマン・ワヒド元大統領とは深い因縁がありました。彼は2000年の初めに現職大統領としてお父様の行事に出席するために韓国を訪問し、韓国政府を当惑させた方です。
同年、米国で9.11テロが起こった時、お父様が未来のキリスト教とイスラーム間の宗教戦争を心配され、宗教和合と統一のための世界宗教指導者会議を開催する意向を明らかにされました。その時、彼の協力によりインドネシアで世界イスラーム指導者会議を開催することができたのです。おかげで世界的な最高位のイスラーム指導者と学者が「9.11テロは、少数の過激分子の仕業でありイスラームの根本的な教えとは全く違う」という立場を世界の前に発表することができました。誰にも何もできなかった当時の状況にあって、多くのイスラーム圏の指導者はお父様を心から尊敬しました。
ところが2009年12月末にワヒド議長が亡くなってからは、NUとの関係は疎遠になっていました。人口2億6千万人の世界最大のイスラーム国家でありながら、憲法で信仰の自由が保障されているインドネシアを、顯進様は将来の宗教和合を通じた平和運動に非常に重要な役割をする国であると見られました。そして2010年4月、インドネシアを訪問してGPF活動を始めたのです。それ以降、インドネシアから聞こえてくる顯進様の活動ニュースに接し、「神様は実に奥妙に働かれる」という思いがします。
GPF行事で顯進様がインドネシアを訪問することになった時のことです。インドネシアのチャンドラ博士(平和大使)が、新たに選出されたNU議長のサイド・アキル議長に顯進様を紹介しようとしたのですが、肝心のサイド議長に連絡がつきません。当時、彼は就任準備のために執務室に行くことができず、自宅に留まっていたといいます。ほとんど諦めかけていた時、チャンドラ博士がワヒド元大統領の逝去100日目の追悼式に参加することになりました。そこでサイド議長の夫人に会い、彼女を通じてようやく連絡が取れたのです。
チャンドラ博士はサイド議長に、「文鮮明総裁の息子がGPFの活動でインドネシアに来ているが、彼を紹介したい」という旨を伝えました。ワヒド前総裁から文鮮明総裁に関する多くの話を聞いていたサイド議長は快諾し、直ちに顯進様に会ってくれました。「貴い方が来られたので家に直接招待したい」とまで言われたのです。
翌日、顯進様はサイド議長の自宅を訪問され、GPF活動の内容とワンファミリーアンダーゴッドのビジョンについて紹介されました。全ての説明を聞いたサイド議長は文会長の手を握り、世界平和運動を共にすることを快く約束してくれました。そして「下半期にインドネシアでGPFとNUがグローバルピースフェスティバルの行事を共同開催すること」にも合意してくれたのです。
考えてみてください。2人は初めて出会い、対話を交わしたわずかな時間で、このような大きな志を共にしたのです。神様の役事なくしてこれをどう説明できるでしょうか。ワヒド元大統領が霊界から橋渡しをしたとまで言う人もいました。
以後、サイドNU議長は、顯進様がされるGPF活動に継続的に代表を派遣して積極的に後援し、特に2017年12月の家庭平和協会創立大会では、すでに予定されていた北京に行く日程まで調整して、直接、創立大会に参加し祝賀してくださいました。
