ゼレンスキー大統領「領土問題は国民投票で」 結果次第でロシア側に譲歩も
洗脳されてしまっている不幸な人々・・・
一般庶民には何の罪もない・・・
ロシアのプーチン大統領が18日、ロシアがウクライナ南部クリミアを併合してから8年の節目に合わせ、モスクワのルジニキ競技場で開かれた式典で演説し、ウクライナ侵攻の正当性を強調した。2月24日の侵攻開始後、国民の前に姿を見せたのは初めてだ。暗殺を警戒し、潜伏生活に入っているとの臆測も飛び交っていた。
プーチン氏は演説で、ウクライナ侵攻の理由について、東部の親露派武装集団の支配地域に暮らす住民を「ジェノサイド(集団殺害)から救う」ことだと訴え、「これこそが軍事作戦を始めた動機であり、目標だ」と従来の主張を繰り返した。
東部の親露派武装集団の支配地域とは
ロシアのペスコフ大統領報道官は2月23日、ウクライナ東部を実効支配する親露派武装勢力「ドネツク人民共和国」と「ルガンスク人民共和国」(ともに自称)の各指導者がロシアに軍事支援を要請したと発表した。タス通信が伝えた。
ペスコフ氏によると、親露派は「ウクライナ軍からの攻撃」の激化や同国軍の兵力増強などを理由に支援を要請。親露派は、2月17日以降にウクライナ軍が340回以上の砲撃を行い、多数の住宅や学校、医療機関、インフラ施設などが被害を受けたと主張していた。
ウクライナは親露派への攻撃を一貫して否定。米欧諸国も、親露派の主張はロシアの軍事介入を正当化するための虚偽情報だとする見方を強めている。
プーチン大統領は2月21日、両「共和国」の「独立」を一方的に承認し、両「共和国」からの要請に基づいてロシアが軍事支援を提供することや、基地を建設することなどを定めた「友好条約」も締結。2月22日には露上院にロシア軍の国外派兵の許可を求めて即日承認を受けるなど、ウクライナ東部(特に悲惨な状況にあるマリウポリなど)への派兵と駐留に向けた動きを着々と進めている。
欧州連合(EU)のボレル外交安全保障上級代表はフランス公共放送のインタビューに「ロシア軍は既に親露派支配地域に入った」との見方を示した。一方、ロシアと親露派は現時点で「派兵は始まっていない」としている。
ロシア軍が国境付近に押し寄せて緊張が高まる中、ウクライナ東部の親ロシア派支配地域(ドンバス地方)でも不穏な空気が漂い、8年前から続く紛争の再燃が懸念されている。
―どんな場所。
ドネツク州とルガンスク州を合わせた炭鉱地帯が「ドンバス地方」。ロシアに接し、かつてソ連中の労働者が集まったため、ウクライナ語よりロシア語の方が通じる。ドイツのメルケル前首相は若き日、ドネツクでロシア語を学んだ。
―なぜ紛争が起きた。
2014年のデモでロシア寄りのヤヌコビッチ大統領(当時)が失脚すると、ロシアはお手盛りの住民投票を経て、南部クリミア半島を併合。さらに東部に軍事介入して紛争地とし、かいらい政権を樹立した。武装勢力は「人民共和国」を自称。ロシア軍が支援しているのは公然の秘密だ。
―犠牲者も多いのでは。
国連によると、政府軍と親ロ派の双方に住民を含む計1万4000人以上が亡くなった。また、親ロ派の仕業とされる14年のマレーシア機撃墜事件では、乗客乗員298人全員が死亡する悲劇も起きた。
―親ロ派は住民代表なの?
そうとも言えない。幹部の多くはロシアの情報機関などから送り込まれている。プーチン政権の指示を受けているのは確実で、ここに来て急増する砲撃や偽情報も、ウクライナを挑発して戦火に引き込むための策略とみられる。
―プーチン政権はどうしたい。
長引く紛争を「内戦」と主張し、親ロ派支配地域も「国家」とは承認していない。ウクライナの一部として、中央政府の北大西洋条約機構(NATO)加盟方針に異を唱えさせたいようだ。独立を認めれば方針転換であり、紛争解決に向けたミンスク合意違反となる。(時事)
>>プーチン氏は3月18日の演説で、ウクライナ侵攻の理由について、東部の親露派武装集団の支配地域に暮らす住民を「ジェノサイド(集団殺害)から救う」ことだと訴え、「これこそが軍事作戦を始めた動機であり、目標だ」と従来の主張を繰り返した。



