全体的にサクサク話が進む傾向なので深掘りが足りなくなりがちなのは引き続きあると思いますが、その分必要な要素をストレスなく配置していますし何なら作り手側が意識してそれをやっている気すらします。

少なくとも現時点ではそういうスタンスを活かした話作りが出来ている印象ですし、実際観ていて楽しいです🏃‍♀️‍➡️

アニメひみつのアイプリ第7話「ヴィクトリアのひみつ」、ひまり&みつきのDUO結成という重要な基本要素を解禁しつつしっかり作風を守りながら話が進んでいて見応えを感じました。

ひまりやみつきの実力をこれまでにしっかり描いていたので彼女達がいざ大役を任されても違和感なく見守れる辺りは話の組み立ての上手さ所以ですね、DUOアイプリに関しても前回ルビー=ラズリで見せてくれていたので自然と理解出来て分かりやすかったです( ´艸`)


欲を言えばヴィクトリアとパトリシアの昔話をもっと詳しく見たかったんですが、まあ恐らくこの辺りもギュッとまとめて話を進めるのがこの作品のスタンスです…ひまり&みつきにしっかり焦点を当てるという意味では多分それも良き。

今回の話に大きく絡んだ学園長のヴィクトリア、めっちゃ良いキャラだと思いません?(私は思います)

アイプリを嫌うキャラという作品的にはヘイトが集まりやすい立場でありながら…行動原理自体は常に筋が通っている(しかも一般的に見てもほぼ正論)ので同情の余地が生まれている、それでいてサクラの訴えを聞き入れてすぐに対案を示す寛容さがある、挙句の果てにはひまり&みつきのアイプリを見て考えを改められる柔軟さやファン宣言すらしちゃうお茶目さまである…凄くないですか、少なくとも嫌いになる要素が殆どありませんし何なら好きにすらなれる魅力を感じました。


塩レモンケーキを通して「甘さと塩っぱさを絡めた友情の話をするのかな?」と思っていたら、そこから一気にバズリウムチェンジまで踏み込んできてびっくりしました。

油断していると一気に深掘りしてくる作品だなあって…ひょっとしたら、今までも私が気付いていないだけで案外深い話作りがされていたのかも?

で、私的に今回1番良かったなって思ったシーンが「バズリウムチェンジがどういう時に起きるのか」がさらっと話題に上がった所です。

アニメひみつのアイプリが展開早く話を広げがちだとは散々感想として綴ってきましたが、そんな中で課題として感じてきた「アイプリに対する説明の少なさ」を1つクリア出来る良いカットだったなあと…これまで漠然としか描かれてこなかったバズリウムチェンジの解像度が上がったため今後は「何が凄いのか」も合わせてしっかり楽しめるようになったのが大きいです、また既にバズリウムチェンジをしたひまりやみつきやルビー=ラズリも遡って凄さが分かるようになったので結果的に話に奥行きが出来て好循環ですね!



何故か猫の衣装を着ているひまり&みつきに可愛らしい照れ方をしているゆこ、うーん絵面が素晴らしい…笑

で、次回はひまり&みつきファンのクラスメイト:ゆこを巻きとったパラダイス学園舞台のお話になる模様です…優しい味のある学園コメディとして作品の路線を確立しつつありますね、方向性含めて良いと思います!

話の広がり方に関しては大満足ですし、掘り下げに関しても効果的に入った事例が出来た以上はこれから更に楽しみになりますね…ちょいちょい出番があるつむぎの動き方次第では一気にアイプリの解像度が上がりそうなので、その辺大いに期待しております☺️