プリティーシリーズの情報も沢山出ていますが、今日は別の作品の話を優先する事をお許し下さい…。


KONAMIより10年にわたって提供されていた男児向け筐体ゲーム:モンスター烈伝オレカバトルのネットワークサービスが2022年3月31日(木)をもって終了する事が発表されました。

私が初めて手を出した筐体ゲームがこのオレカだったので、いざ終わると聞くとやはり寂しいですね…。


同じKONAMI発の筐体ゲームであるオトカドールもまた同日限りでのネットワークサービス終了が発表されました。

こちらは言わずもがな私が女児向けゲームをやるようになったきっかけのゲーム、近年の寂れっぷりから覚悟はしていましたがいざ終了宣告が下されると何だかんだで居た堪れないものです。。




Tips:オレカバトルの育成は隠しパロメータの把握がほぼ必須なぐらい難易度が高かった(コマンド関連が特にめちゃくちゃややこしかった)。

2012年に稼働が始まったオレカバトルは「KONAMIによる初の子供向け筐体ゲーム」としてまさに旋風を巻き起こしました、オリジナルの魅力あるキャラクターや彼らによる大人顔負けのストーリー…更には大人でさえ頭をフル回転させるゲームの奥深さもあって瞬く間にプレイヤーを増やしていきました。

「縦長のモニター」や「印刷式のカード」という当時の筐体ゲームにはまだ無かった真新しい要素をふんだんに活かしていたのもヒットの要因でしたね、これらの要素に関してはプリパラよりもこのオレカがパイオニアだったのです( ˇωˇ )


Tips:アニメプリパラ1期とアニメオレカは実は同期(らぁらの右上のオレンジ髪の野郎がオレカの主人公です)。

妖怪ウォッチの大ヒットに顧客を奪われたりしたもののコロコロコミックで順調に漫画や付録の展開を続けた結果、稼働3年目となる2014年にはオレカも遂にアニメ化を成し遂げました。

既にこの時点で筐体展開は1年目の焼き増しに入っていてちょっと心配はあったんですが、そんな中で思わぬテコ入れが入ります。


Tips:オトカには佐藤あずささんがキャスト出演されている(プリパラ出演組では唯一)。

2014年中盤にオトカドールのロケテストが開催され、何やかんやあって2015年からはオトカも正式に稼働が始まりました。

明らかにオレカに被せられた名前から放たれる女児向け筐体ゲーム、というなかなかパンチの強いコンテンツの登場には当初から驚かされましたね~😳


Tips:オレカの素敵なBGMを多数手懸けた作曲家の西木康智さんは今はフリーランスとして様々な作品に神曲を提供している(オクトパストラベラーのBGM聴いてガチ泣きしました…)。

女児向けに関してはこの時点でプリパラとアイカツが既に双璧を生していただけにオトカが割って入るのは厳しい環境でしたが、とことんクオリティの高いビジュアルや音楽を入れてみたり女児ゲーでは(当時)珍しかった対戦要素を入れてみたりと個性は間違いなく発揮出来ていました。

特に音楽の質の高さはKONAMIが元からリズムゲームに力を入れていた会社故に流石だったんですよね、これはオレカにも通じる話です( ˇωˇ )


Tips:ナタタイシ☝️ってモンスターが好き過ぎて一時封神演義に嵌った(私事)。

そんな感じで男女両方に向けた筐体ゲームで1発当てようとしていたKONAMIですが、段々ゲームセンターに向けた事業を軽視するようになってオレカ&オトカも徐々に展開がフェードアウトしていきました。

オレカは既存のステージを2周した後に更新頻度が激減(定期的なランキングイベント+αのみとなり、末期には既存のイベントが流用されるぐらいとなりました)、オトカに至っては2017年夏のソーレ&ルーナ実装を最後に筐体更新が完全停止…いずれも長らく放ったらかしにされていたというのが現実で、故にサービス終了の発表は「残念だけど当然」というのが率直な私の感想なのです。



Tips:半年で終わったコミカライズの作者・出水ぽすか先生はオレカ連載終了直後に週刊少年ジャンプに引き抜かれ、「約束のネバーランド」の作画担当として週刊連載デビューを果たした(その後は言わずもがな)。

オレカは10年続いた上にランキングイベントが成立し続ける程度には賑わいも保てており、全盛期に各地でイベントや大会を開けていたのも踏まえると間違いなく「成功作」と呼んで良いでしょう。

そんなオレカでさえアニメは1年しかやらず(しかも別作品と抱き合わせで1話15分しかなかった&よく作画が荒れていた)コロコロコミックで連載されていた漫画も途中で変わったり(挙句半年で終わったり)とメディアミックス展開には難がありました、こういう売り方の下手さや不安定さはKONAMIのオリジナルコンテンツで非常によく見るんですよね…。


Tips:オトカ筐体には純正のものと別のゲームから転用したものがある(画像は後者)、そして純正じゃないと遊べない要素がかなりある。

オトカに関してはその売り方の不安定さが悪い意味で振り切っていた印象です、アニメはおろか漫画すらぷっちぐみに3回載っただけ・ファンブックもスタートダッシュ号しか出ず・そもそも筐体がロクに出回らない…「オトカをやりたいけど見つからない」というのが仕方ないぐらい出会いの機会は無かったですしKONAMIも上手にそこをフォローは出来ていませんでした。

ビジュアルや音楽・対戦要素といったオトカの個性も女児に刺さるものだったかというと怪しいところで、その上プリマジやアイカツプラネットがそれらをより親しみやすい形でコンテンツに取り入れてしまったので今やオトカの個性ですら無くなっちゃったんですよね🙄



Tips:天使ちゃんプリッド☝️の声を演じられていた大和田仁美さんは、同時期に稼働していた新甲虫王者ムシキングのヒロイン2人分の役を担当されていた(新ムシキングも短い命だったなあ…)。

色々と綴りましたが、私が今ゲームセンターに行って筐体ゲームで遊びこうやってブログに書き残すようになった原点がオレカやオトカなのは間違いありませんし当時の楽しかった思い出まで扱き下ろすつもりはございません。

いずれにも悔いはないので終わるからといって私の生活や心構えが変わるわけでも無いですが、こうやって話が積もるぐらいにはやはり思うところがあるのです…それだけ真剣にこれらのコンテンツに向き合えたのは良かったです😌



Tips:ショウラちゃんは可愛い(知ってる)。

最後に、プリマジをしているそこのあなたへ。


メディアミックス展開が潤沢に行なわれていることをマジで感謝して下さい、それがなされるコンテンツは実は珍しいのです。

然るべき終わり時に過去作に区切りが付くことを誇りに思って下さい、それが許されるコンテンツは実は珍しいのです。