興味が無いものはつまらないと思う。
自分もそうだった。
しかし、ちょっとその世界に入ってみると興味深いことが分かる。
この本は、それを教えてくれた。
『教育原理』寺下明
大半の人は、「教育原理ってなんだよ」「教師になりたい人が読むだけじゃね?」と思うだろう。
自分もこの本を手にしたのは、レポートを書くために借りただけだった。
しかし、読んでみると意外と面白い。この本自体、文字のサイズは普通より少し大きいくらいで行間も空いていて読みやすく、スラスラと読むことが出来た。
この本には、なるほどという内容が多い。
一つ例を挙げると、
日本人はなぜ勤勉なのか。「仕事をやめたら、次の就職先が見つからないから」「周りを気にしちゃうから」ってのが現在の日本人の勤勉な理由だろう。しかし、勤勉なのは、昔かららしい。その背景には稲作と相続制度が理由だ。
昔、農民は稲作を行っていた。村落共同体の利害が、個人の行動を決定する基準となった。こうした、「人並み」「一人前」という基準が日本の教育に反映され、「世間に出しても恥ずかしくないような人間」の育成へとつながった。
そういった育成により、人の目を気にするようになり、世間体を気にしたり、周りに合わせる行為が当たり前となってしまった。
(要約)
これには納得できる。こういった教育と子どもに関係する内容が詰まっている。
また、これを読んだことにより日本の教育制度は改革するべきだと思ったが、
根本的な問題、社会構造の改革を行わなければならないと考えられる。
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