スポニチアネックス
ハの字サルコウ、腰掛けループの思い出日記 THE ICE 2017
【長久保豊の撮ってもいい?話】
遠い昔の話だ。
「足先をちょんと突くのがトーループ。ハの字に開くのがサルコウ。腰をかけるようなのがループ。アクセルはわかりますよね。みどりちゃんがやってたやつ」
プレス担当の協会の方だったと思う、スーツ姿の中年男性が報道陣を相手に熱弁を振るう。「せっかくフィギュアの取材に来てくれたんだ。覚えて帰って下さいね」。
伊藤みどりさんの引退で各社の担当記者が一斉に交代したころ。「カメラさんも一緒に覚えて。ムダにはならないから」。
「あの〜、飛んじゃえば写真的には同じですよね」。無力感に襲われた広報の方の表情は今も忘れない。
「結局は右からでも左からでも彼女は美しいのだ。」
そうです。
本当に美しい人は全方位、どこから見ても美しい。
それは単なる見た目ではなく、アスリートとして最高の技を極めた真央ちゃんだからこその、隙のない美しさ。
内面から滲み出るオーラの輝き。
アスリートとして、人間として、女性として、全方位どこから見ても美しい人。
引退してなお、スターの輝きを失わず、見る人に感動を与え続ける。
それが浅田真央という人。