新潟のFaOI最終日。
結弦さんの最後のあいさつを思い出してみる。
もう随分と記憶が薄れてしまっているのだけど。

マイクを持って、まずなんて言ったっけ?

「千秋楽、楽しかったですか?」

第一声はこれだったか?もうちょっと何か言ったかな?

それから、ちょっとよそゆきじゃない地の声で

「終わっちゃった。」

寂しそうに言ったよね?
私も寂しかった。
もう終わっちゃったんだね…。

「私ごとですが」から始まって、先シーズン何も出来なくて苦しかった…。そんな胸の内を明かしてくれた。
また戻って来れて、最高に幸せな梅雨です。そんな風に言った。
例年通りならば梅雨時は、日本に帰って来て、アイスショーに出演したり、故郷仙台に帰ったり出来ていたはず。
昨年はリスフラン靭帯の治療に専念するため、トロントに残っていた。
トロントに梅雨があるかどうかは知らないのだけれど、結弦さんの短いシーズンオフはいつも日本の梅雨の真っ最中だったから、気候風土の違う海外で、1人で過ごす日々は寂しかったのかも知れない。
故郷を愛し、日本人としての誇りを持った結弦さんだから、日本が大好きな結弦さんだから。
きっと日本の街で、日本語でおしゃべりして、ホームリンクで練習して、美味しいお米を食べたかったよね。

結弦さんの挨拶は、スポンサーやゲストアーティスト、会場のスタッフさんにまで及んだ。

「僕を呼んでくれてありがとうございました。」

長岡の料亭「かも川」さんの若い女将さんが話して下さったことを思い出す。
新潟のテレビ局の方がかも川さんにお客として来る。
結弦さんがFaOIに出演することが決まって、とても喜んでいたと。

結弦さんがいるといないでは、チケットの売り上げやテレビの視聴率がまるで違うし、ショーの会場の盛り上がり方やグッズの売れ行きも、随分違うはず。
主催者側からしたら、「出てくれてありがとう」なはず。
それでも結弦さんは、「呼んでくれてありがとう」と言う。

いつもどんな時も、一度受けた好意や恩義を忘れないのだ。
そして、その好意に全力で報い、恩を思い切り倍返ししようとするんだね。

結弦さんは言う。

人生の中でこんなにスケートをやっていて良かったと思ったことはありません。人生、僕の人生まだそんなに生きてませんけどww

その後に続く言葉は、耳を疑うようなものだったよ。

「オリンピックで優勝するより嬉しい。」


ああ、これほどまでに観客の前で滑ることを喜びとしてくれているのかと、心が震えた。
同時に、昨シーズンの結弦さんの孤独や苦しみの深さを思い知らされたようで切なかった。

その後、唐突にA席から順番に声をかけて行く。

呼ばれた席の人たちが、なんとも嬉しそうに応える。

幸せな時間だー。


最後に、オリンピックシーズンに向かうスケーターたちに熱い応援を、と。

言われなくても全身全霊傾けて応援しますってば!

そして、結弦さんは言う。

「また会いに来て下さい。」


私はいつも、ショーや試合を見に行く時、「結弦さんに会いに行く」と言う。
実際には「見に行く」と言うのが正しくのだろうと思うけれど、それでも「会いに行く」と言う。
結弦さんと同じ時に同じ空間にいて、結弦さんのお顔を見ているのだから、「会っている」のだと言い張る。
気持ちの問題ね。
ただ一方的に見るより、会うほうが絶対に楽しくて嬉しいから。だから…。

でも結弦さんが言ってくれた。「見に来て」じゃなく、「会いに来て」。

あ、これ千秋楽じゃなかったかしら?
記憶が幕張と新潟合わせて6日分ミックスされてるかも?
間違っていたらごめんなさいだけれど、深夜の独り言だと思って、スルーして下さい。


結弦さんは、いつだってファンが聞いたら感激して泣いてしまうようなことを当たり前みたいにさらっと口にするんだな。
天性の人たらしというヤツかしら?ww


最後はやっぱり「ありがとうございました」のキャッチボール。


かなり頑張って思い出して見たけれど、まだ何か足りないかもね(-_-;)

でも、幸せな気持ちの記憶は残っている。
夢のような時間だった。


先日、ニュース映像の録画を編集している時に、見つけてしまった。
結弦さんと私が確かにあの、結弦さんが「最高に幸せ」と言ってくれた時間と空間を共有していたという証拠。
結弦さんの演技が終わった直後の、スタオベの嵐!


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テレビに思い切り映っていたとは言え、一般のお客様が多勢映っているので、出来るだけ分かり難く加工しましたww

結弦さんは、たくさんのバナーの中から、私のバナーも見つけただろうか?
たくさんの人が自分を応援していると、会場中で振られる結弦さんのバナーを見て感じてくれただろうか?
そういうものが、結弦さんを幸せな気持ちにすることが出来るのだろうか?



真夜中にそお〜っとつぶやいてみました。