昔むかし、結弦さんがまだ小さなマッシュルームだった頃のお話。
「昔の採点がよく解らない」とゆづ友さんがおっしゃるので、ちょーざっくり説明してみますね。
フィギュアの採点が今の方式になったきっかけは、2003年の冬季オリンピック、ソルトレイク大会です。ペアの採点で八百長疑惑が出たため、よりフェアでクリーンな採点方法を考えた結果現在の方式に変わりました。
ジャッジが匿名になったのも、買収工作を無くすためです。誰が何点つけたかわからなくなればせっかく大金を積んで買収しても、そのジャッジが本当に高い点をつけたかどうか判らないので、買収出来なくなるという事の様です。
今は、ソルトレイクでの不正行為はなかったという説が有力みたいだけど、こればかりは一般人の1ファンには分かりかねますね。
で、肝心な話。
以前は6点満点方式でした。9人のジャッジがそれぞれテクニカルメリットとプレゼンテーションで各6点ずつ点を持っています。テクニカルメリットが6点満点。プレゼンテーションも6点が最高点。
その昔、伊藤みどりさんが9人のジャッジのうち6人から6点満点の評価を受けたなんて話もありました。あれ?6人だっけ?ちょっと記憶が怪しいので、読み流して下さい。
で、テクニカルメリットというのは、要するに技術点ですね。プレゼンテーションは言わば芸術点。今で言うなら、5コンポーネンツにあたるという解釈であってるかな?
ただ、得点がアナウンスされる時はプレゼンテーションではなくアーティスティックインプレッションという言い方をしていたと記憶してます。
肝心な順位ですが、単純にテクニカルメリットとプレゼンテーションの得点を足した点でつくわけではございません。このあたりが意味不明で我々素人には分かりにくいですね。
得点の他に、順位の数字がありますね。いわゆるプロトコル的な、採点表と言えばいいのか。あれを見ると、テクニカルメリットとプレゼンテーションの他に数字が書いてある。1とか3とか。あれはジャッジがその選手に対して着けた順位です。ジャッジがその試合に出場した選手の中で、その選手が何位だと思うか。「私は結弦君が1位だと思うわ♪」なら1。「リュージュ君は5位かな。」と思うなら5。それを得点化します。
結局最終的には順位はその数字で決まります。要するに、その試合に出場した選手の中で何位という相対評価ですね。
それに対して現在の採点方法は、個々のエレメントに厳密な点が決まっていて試合毎に変化することが無いので絶対評価という事になります。まあジャッジも人間なんで好き嫌いもありましょうから、5コンポーネンツに関しては必ずしもそうとは言いきれない気もしなくはないけど、一応極端な数字が出てくると協議するので、意味不明な爆上げや爆下げはないという話ですがね。
しかし、点が低いのに評価が高くて勝つような事は、いかに難解で複雑怪奇な採点方式でも流石にありませんね。
こんな感じでいかがでしょうか?
もしかしたら間違っているかもしれないけど、もし間違いを発見したら教えて下さいね。
説明が下手でわかりにくいかも?ざっくりでごめんね~!