「インターネット的」糸井重里 | ஐ La vie ‪ஐ‬ 〜❁*.゚ありがとう♡だいすき.゚*❁〜

ஐ La vie ‪ஐ‬ 〜❁*.゚ありがとう♡だいすき.゚*❁〜

ஐLa vie‪ஐ‬とはフランス語で命・人生 の意味です。

✧*。この世界で出逢ってくれて、ありがとう大好きだよ✧*

日々の“ありがとう”と“”大好き”を綴るブログです。

読んだ本本
気になったフレーズや文章を
昔からノートに書き出すメモのが好きでした。
ブログテーマ【本の付箋】のブログは
そんなノートがわりのブログです。(*^^*)


約20年前に書かれた糸井重里さんの
「インターネット的」より

P124
さて、筋肉系の工業化社会→神経系の情報化社会ときて、そのあとにはどんな社会がくるのかということも、なかなか興味深いことです。
ぼくは、それは「魂(スピリット)の社会」なのではないか、と一見オカルトに聞こえますが、思っています。
感動とか、センスとかいうものがどんどん価値をあげていくのだとしたら、それは「魂の満足」を求める社会でしょう。



P143
ポジティブシンキングとか、そういうことではありません。その失敗や不運の向こう側には、案外、もっと行ってみたい場所があったりするものなのですね。
そのことを、何となく信じてきたのです。みんなが納得してくれるような右だか左だかを、じょうずに選び続けてきた人も、きっと、実際にいるのでしょう。でも、たいていの人は、「やらなきゃよかった」と思うようなことや、「ああ、しまった」というようなことを、いっぱいしてきているはずなのです。
けれども、そういうバズレな場合も、たいていは、(回り道であったり、ハンディキャップになったりしても)そのおかげで見えてくる物事や、そのせいで拾ったいいものを、残してくれます。


「どっちでもOKなんじゃないの?」これは、実は、けっこう失敗してきている自分にも、ときどき言ってやっているマジックワードです。

P198
ぼくの「問題発見法」というのは、とても簡単です。ずいぶん昔に考えついて、いまでもこれは変わっていないという、ぼくにしてはめずらしい「大理論」(?)です。
“寝返り理論”といいます。
無意識で感じている不自由を見つける、というものです。
人間は、眠っているあいだ、何度も何度も寝返りをうっています。意識的にではなく、まったく無意識にベットの中で身体の位置や向きや姿勢をかえています。ずっと同じ姿勢で寝ている方が余計なエネルギーも使わないだろうし、一見、楽しそうな気もしますが、実は、そうではありません。  
(中略)
不快な感覚を解消するように、姿勢をたえず微妙にもごもごと変化させている。このイメージが、ぼくの問題発見法になっているのです。
ある固定した考え方を続けていくと、鬱血がおこってきて、床ずれし始めます。その始まりのサインは、軽い不快感です。



P237
人々は、作者やチーム、企業の提示する「世界」の住民になりたいと感じるから、共感してくれるのだと思うのです。
そういう意味では、あらゆる表現や行動には「世界観」のベースがあるはずです。

自分が自分たちが、世界を人間を歴史を幸福を男を女を仕事を休みを遊びを夢を、、、、どういうふうに考えているかが、その人や組織のつくる世界を決定づけてしまいます。(たとえすべてが言葉になってなくても)それなしに、人の活動はないはずだと思うのです。