<吉井のコタエッセイ>
なかなか曖昧なままなのです。
一歩踏みだしてしまったら、
それは動き出してしまう仕掛け。
どんどん速度があがっていって、
誰も追いつけない早さで、
昇りつめていくのだと思います。
重なりそうで、重ねてなくて、
でも、結びたいと願う想いは、
消えぬままに残りつづけているから、
ふと気を抜いたときに、
ひょっこりと緩んで溢れてしまうのですね。
もともと誰かに与えるための水が、
コップになみなみ注がれているわけで、
あなたの中からそれは湧いてくるわけで、
零すのか、与えるのか、その違いです。
自分で飲み干す方法を知り得ているなら、
それが一番いいのかもしれないけれど。
これはあくまで、想像だけれど。
表面張力で保たれている部分が多い気がします