~コープスパーティーイマジナリーフレンドchapter2~

薄々…気がついていたのですが、これは時系列的にBDじゃないですね(;´д`)まだまだサチコさんバリバリ現役時代です…お許しをガーンあせるあせる
さらに急遽作った男子たちがどう立ち回ってくださるか…非常に不安です←
さらにさらに…本編でも大活躍?のあの方にもでていただきますが…私があの方を書いていいのか…緊張です((((;゜Д゜)))
…追い回されませんように…(´;ω;`)
そして、しほりゅんが書いてくれている詩衣ちゃんと麻凪ちゃんが異様に可愛い!!いつか掲載させてください←


~chapter2~
友達の心が読めたらいいなと思わない?

…本当は、おまえたちは互いが大嫌い…いずれ…****
…それでも私は…

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『ほら、これくれてやるよ』

『何…これ?』

『…いいから、ほら!』

一方的に畳み掛けたあと、駆け去っていく和人の後ろ姿を見ながら、呆然と手渡された小さな袋を見ていた。
昨日、和人は私の髪飾りを見て子どもっぽいと笑って軽く口論になったから…なんとなく気まずくて…どうしたらいいのかわからなかった。

『ねぇ、ねぇ、詩衣~~和人に何もらったの?』

『わわ、ちょっと麻凪い、いつからいたの!?』

『ふふ…詩衣のいる所に麻凪あり!!きひひ、開けないなら開けちゃうよ~』

『ちょ、ちょっと!麻凪!』

『『あ!!』』

『ねぇねぇ、これって…』
麻凪がニヤニヤしながら私を見ていた。
…私、顔…赤くなってないよね…。

その中にぶっきらぼうに包まれていたのは、私が大好きなウサギシリーズの限定版の髪飾り…欲しくても手に入らなかったのに…どうして?
だって、これは並んでも手にはいらないもので…。


『可愛い、似合うよ、詩衣良かったね!』

『…うん。』

…仕方がないから…本当に仕方がないから…明日からつけてやろう。
そしてもう少しだけ仲良くして…やろう。



ーキーンコーンカーンコーン…下校時刻になりました…校舎に…ー

「っう…」

小さく聞こえてくるチャイムの音…目が覚めた瞬間…身体中が鈍い痛みに悲鳴をあげていた。
意識が…はっきりしない。こんなに暗かったっけ?
…私、なにをしていたんだっけ?

「…ここ…どこ…みんな…は?」

辺りを見渡すと、小学生が使うような机や椅子が散乱していた。
私の他にいたはずの友人たちの姿は何故か見当たらない。

ーキーンコーンカーンコーン…下校時刻を過ぎています。残っている生徒はもう帰れません。…ー

「…何?今の放送…」

もう帰れません?
いったい何を言っているの?
次の瞬間、雷が光り…無惨すぎる教室の様子が目に飛び込んできた。
倒れた机、抜けた床…赤く染まった壁…制服のようなものに…あれは…人間の手?
……人間の…手!?

「…え…」

悲鳴をあげたつもりだったのに、声にならなかった。そんなはずがない。
そうだ、私は、夢を見ているに違いない。
そんなものが転がっているはずがない…あんなにも細いはずがない…なのに震えが止まらない。

「…*?*?*?…どこ?…どこ?」

静寂の教室。

「ねぇ、いるんでしょ?」
勇気を出して、立ち上がりきしむ床を注意深く探りながら、一緒にいたはずの友人の名前を呼ぶ。

「…もしかして…教室からでたのかな。」

大きな地震だったから、誰か助けを呼びにいったのかもしれない。私は、勇気を出して、教室の扉に手をかけた。
それは、予想よりはるかに簡単に開いた。

「*、いる…きゃっ!」
「っと!!」

扉を開けると同時に、私は何か大きなものにぶつかってしまった。
…鼻まで痛くなった…と思いながらも友人が帰ってきたのかもしれないと、僅かな期待を胸に顔をあげた。
「大丈夫かい?君は…生身の人間だね。良かった…声が聞こえたから来てみたんだ。」

「…だ、誰!?」

「あぁ、ごめんね、自己紹介もなしに話しかけたら驚くよね。」

そう言うと、長身の男性は大人びた笑顔を浮かべて真っ直ぐに手をさしのべてくれた。

「僕は刻命裕也、白檀高等学校の二年四組の生徒だよ。大丈夫?怪我はない?」
白壇高等学校…確か頭がよくて…そうだ、智が転校前に通っていた学校だ!

「わ、私と同じ年!?」

「…老けて見えるかな。」
ぷっと、堪えきれないように、刻命と名乗った男性は顔を伏せて笑っていた。
い、いけない。
落ち着かないと…。

「す、すいません、私は芦奈詩衣…武森商業高校の二年生です。…あの、ここはどこだか分かりますか?」
「…ここに来て、間もないみたいだね…ここは天神小学校…もうかなり昔に廃校となったはずのね。」

「え?あ、あぁ、わかりました!!大掛かりなお化け屋敷かなにかですね!まったくみんなひどいな~て…こんな手の込んだものまで準備して…」

私は、さっき見てしまった人の手を持ち上げようと近寄ると、後ろから刻命さんに抱き止められた。

「っつ!?」

「ごめん…驚かせたね。でも、触らない方がいい。それは本物だから。ここには…死体や霊がうようよしている…信じられないだろうけど。」

一気に血の気がひいていく。本能が告げる。
この人が言っていることは…嘘じゃない…。
ということは…ここにあるのは…本物の人間の…。
その上…幽霊…?

「ど、どういうこ…ま…麻凪!!あの麻凪を見ませんでしたか!?」

「麻凪…ちゃん?」

「はい!ツインテールにしてて小さくて、よく転んで、アホの子で…すぐ悲鳴をあげて…怖いの嫌いで…一人っ子のくせにブラコンで」

「落ち着いていて、詩衣ちゃん。…残念だけど…僕も友人たちとはぐれてしまって、人の気配がしたからここに来たんだ…そうしたら君がいた。」

「どうしよう、あの子…こんなところに一人でいたらきっときっと…」

青ざめていく、私の肩を優しく掴んで…刻命さんは勇気づけるように、少ししゃがんで視線をあわせてくれた。

「良かったら、一緒にいかないかい?僕も友人を探しているんだ…それに生きている人間はなるべく一緒にいたほうがいい。」

「きざ…み…さん。…お願いします…一緒に麻凪を探してください!!」

藁にもすがる気持ちだった。
この人は、信用できる。
何より、この訳のわからない空間に一人でいるなんて…耐えられない。

「あぁ、大丈夫、必ず見つかるよ…その前にこれ、僕の上着で悪いけど、制服あちこち傷がついてしまっているから、良かったら羽織な。」

見ると、確かに私のセーラー服はあちこちに切れ目が入っていた。
恥ずかしさもあるけど、その優しさに思わずドキッとしてしまう。
…こんな大人な気遣いができる人…麻凪が会ったら理想のお兄ちゃん!って興奮するんだろうな…。

「すみません…ありがたくお借りさせていただきます。」

「ああ、僕は反対をむいているから、大きな傷とかがないかも確認したほうがいい。」

上着は…だぼだぼだけど、とても暖かかった。

「麻凪ちゃんって言ったっけ…その子は怖がりなんだね?」

「はい…すぐに悲鳴をあげるから…そばにいてあげないと…」

私が身体を確認していると、刻命さんが問いかけてきた。

「…ブラコンで悲鳴をあげるのか…それはとても魅力的だ…」

小さく呟くように話した言葉は私の耳には届いていなかった。
そして…反対をむいていた彼が、とても楽しそうに口許を歪ませているのも…私には知る余地もなかった。

ーあなたが、一緒にお呪いをしたのは、本当にその子?ー

いつの間にかそう浮かび上がっていた文字にも…私は、気がつくことはなかった。


To Be Continued.