~犯人は誰だ!?・・・そろそろよくない編~
もうすっかり朝日が昇り七海ちゃんは朝ご飯を作るために部屋を出ていきました。この二人だって暇な訳じゃないんです。だって、今日は月曜日。二人ともそんなに簡単に学校を休むわけにはいかないんです。
「・・・咲也もういいじゃないっすか・・・俺、もうみんなのことを疑いたくなんかないっすよ。」
そう、太陽君はいきなりのことに戸惑ってしまったために騒いでしまいましたが、彼は本当なら仲間を疑いたくなんかなかったんです。
「あぁ・・・そうだな。俺もなんか疲れた。誰が犯人だって・・・いいよな。仲間にかわりはないんだから。」
咲也君にも大切な仲間を疑ったということからの疑心暗鬼に捕らわれてしまった自分に少し後悔をしているみたいでした。
「とりあえず、着替えに行くっすよ!」
「あぁ、そうしよう。」
二人は互いに肩を抱きながらこの閉鎖された部屋から出ることにしたのでした。
朝日がいつもよりやけに眩しく見えるのはきっと・・・きっと二人の目に涙がたまっていたからでしょう。
「そもそも犯人をさがすよりも・・・さっさと着替えれば良かったんだよな。」
咲也・・・おまえが聞いていなかっただけっす。ずっと、俺はそれを主張していたんすよ・・・太陽君はその一言を飲み込んで、自分の部屋へと帰って行きました。
他のメンバーたちも目を覚ましはじめたらしく、廊下には元気の良い声が響き出しました。
「そうだよな・・・もういいよな。今日が始まったなら、俺は今日という日を・・・ん?」
服を着替え始めた咲也君は、机の上に置いてあった封筒を見つけました。
「?なんだこれ・・・?」
確かに、彼が部屋を出たときにはなかったものでした。劇の時にもらった手紙はちゃんと管理がされているので「涼風の誰か」が書いたことに間違いありません。
咲也君は静かに封筒を開いたんです。
「っ?!・・・あぁ、やっとわかった・・・そういうことかよ。」
咲也君は封筒を握りしめながら・・・低い声で笑い出しました。
「・・・犯人には・・・なにをしてやろうか。」
彼は、静かに・・・本当に静かにしかし誰にもまねができないような「暗黒の微笑み」を浮かべながら、制服に袖を通し・・・部屋を後にしたのでした。
「さぁ、制裁を始めるか。」
彼のこの事件についての最後の戦いは、こうして静かに誰にも知られずにまた新たなステージとしての幕を開けていったのでした。
「・・・おはようございます。」
その瞬間に彼は優しげにほほえみ・・・そして・・・
「おまえが・・・犯人だな。」
刃物のように鋭利な言葉が犯人を貫いたのでした。
もうすっかり朝日が昇り七海ちゃんは朝ご飯を作るために部屋を出ていきました。この二人だって暇な訳じゃないんです。だって、今日は月曜日。二人ともそんなに簡単に学校を休むわけにはいかないんです。
「・・・咲也もういいじゃないっすか・・・俺、もうみんなのことを疑いたくなんかないっすよ。」
そう、太陽君はいきなりのことに戸惑ってしまったために騒いでしまいましたが、彼は本当なら仲間を疑いたくなんかなかったんです。
「あぁ・・・そうだな。俺もなんか疲れた。誰が犯人だって・・・いいよな。仲間にかわりはないんだから。」
咲也君にも大切な仲間を疑ったということからの疑心暗鬼に捕らわれてしまった自分に少し後悔をしているみたいでした。
「とりあえず、着替えに行くっすよ!」
「あぁ、そうしよう。」
二人は互いに肩を抱きながらこの閉鎖された部屋から出ることにしたのでした。
朝日がいつもよりやけに眩しく見えるのはきっと・・・きっと二人の目に涙がたまっていたからでしょう。
「そもそも犯人をさがすよりも・・・さっさと着替えれば良かったんだよな。」
咲也・・・おまえが聞いていなかっただけっす。ずっと、俺はそれを主張していたんすよ・・・太陽君はその一言を飲み込んで、自分の部屋へと帰って行きました。
他のメンバーたちも目を覚ましはじめたらしく、廊下には元気の良い声が響き出しました。
「そうだよな・・・もういいよな。今日が始まったなら、俺は今日という日を・・・ん?」
服を着替え始めた咲也君は、机の上に置いてあった封筒を見つけました。
「?なんだこれ・・・?」
確かに、彼が部屋を出たときにはなかったものでした。劇の時にもらった手紙はちゃんと管理がされているので「涼風の誰か」が書いたことに間違いありません。
咲也君は静かに封筒を開いたんです。
「っ?!・・・あぁ、やっとわかった・・・そういうことかよ。」
咲也君は封筒を握りしめながら・・・低い声で笑い出しました。
「・・・犯人には・・・なにをしてやろうか。」
彼は、静かに・・・本当に静かにしかし誰にもまねができないような「暗黒の微笑み」を浮かべながら、制服に袖を通し・・・部屋を後にしたのでした。
「さぁ、制裁を始めるか。」
彼のこの事件についての最後の戦いは、こうして静かに誰にも知られずにまた新たなステージとしての幕を開けていったのでした。
「・・・おはようございます。」
その瞬間に彼は優しげにほほえみ・・・そして・・・
「おまえが・・・犯人だな。」
刃物のように鋭利な言葉が犯人を貫いたのでした。
