~犯人は誰だ!?容疑者②編~
腰にタオルを巻いたままの男が二人と机に顔をつけたまま眠りこけている、女の子。明らかに普通ではない状態が日常として通ってしまうのが涼風クオリティなんです。
さて、次にこの不受理な事件の犯人と仮定された可哀相な人物は・・・。
「・・・関係ない。」
まさしく一番関係ないであろうと考えられる彼らのクールな弟の「神山信也君」でした。
なんで彼を疑ったのかはわかりませんが、明らかに人選をミスしているとしか言いようがありません。
「信也、おまえは・・・」「興味ない。」
「だいたいな、ここにあるのは・・・」「知らない。」
「・・・1+1は?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2?」
信也君は全く持って聞き耳を持ちません。さらに咲也君の言葉すら最後まで言わせてもらえていません。
ちなみに、最後のだけは信也君の反応を確かめるための簡単な質問だったのですが、まさかの数学・・・もはや算数が嫌いな信也君をよくわからせました。
「・・・とりあえず、お前はいい加減に指を使わないでも足し算くらいはできるようになろうな。」
異様な光景だった。
なぜか頭をうなだれている信也君に、もはや誰から見ても「変質者」としか見えない人物が優しい視線を向けているのだから・・・。
ぴろりろりん!
「わ、ぐーぜーん、ナイスなシチュエーションだよだよー。」
気がつけば携帯と首からカメラをさげた藍音さんがきらきら光瞳を向けていた・・・本当にどこにでもいるから藍音さんの能力の高さにはもはやだれも異論を唱えることすらできなかった。
「・・・あのな、信也おまえ前に憧れていただろ?」
走り去っていった藍音さんのことは一度放置をすることにして尋問が再開された。
「太陽の・・・犬のやつが可愛いって言ってたんだろ?」
一瞬にして空気に重さがました。なにか息がしにくいような雰囲気がこの小さな部屋を包みだした。
「・・・関係ない。」
それでも信也君の答えは最初のものからなにも変わりませんでした。
そして何回聞こうとも彼には本当に関係ないのだからそれ以上の答えなどはなかったのだ。
「・・・それなら・・・おまえは、なんで被害に遭わなかったんだ?」
「っ!!」
そうなのです。あの時実はもう一人シャワーを浴びていた人物がいたのです。それこそが、彼だったのです。
「・・・知らない・・・。」
咲也君は、取り乱したような信也君の様子に不信感を連ねていき、ついに切り出してしまったのだった。
「・・・なにか、知っているんだろ?」
もはや彼は何かを確信していたのだ。こいつはなにかを知っているに違いがない。そうでなければ普段はクールな信也君がこんなにあわてることはあり得ないからだ。
「・・・お・・・だっ・・・・よ。」
途切れ途切れの言葉をつなげていくと彼はやっと自分の犯してしまった「ミス」に気がついたのでした。
「俺だって・・・なくなってたんだよ!!」
そうなのだ、信也君は自分も「被害者」だったと言うことをタイミングを逃したがために言えずにひとりで抱えてきただけなのだ。
「・・・ばかやろ!」
そのまま、泣き出しそうな表情をして彼は部屋から飛び出していってしまった。咲也君は追いかけたかったが・・・追いかけられなかった。
「信也・・・おまえのためにも俺が必ず犯人を見つけだしてやるからな。」
熱い思いを抱いた咲也君はまさしく迷惑きわまりない存在だったのでした。
「さむっ・・・お風呂に入りたいっす。」
太陽君がやる気を出せばもう少し事態は改善されるのだが・・・彼は自らステージにあがろうとはしないのだった。
腰にタオルを巻いたままの男が二人と机に顔をつけたまま眠りこけている、女の子。明らかに普通ではない状態が日常として通ってしまうのが涼風クオリティなんです。
さて、次にこの不受理な事件の犯人と仮定された可哀相な人物は・・・。
「・・・関係ない。」
まさしく一番関係ないであろうと考えられる彼らのクールな弟の「神山信也君」でした。
なんで彼を疑ったのかはわかりませんが、明らかに人選をミスしているとしか言いようがありません。
「信也、おまえは・・・」「興味ない。」
「だいたいな、ここにあるのは・・・」「知らない。」
「・・・1+1は?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2?」
信也君は全く持って聞き耳を持ちません。さらに咲也君の言葉すら最後まで言わせてもらえていません。
ちなみに、最後のだけは信也君の反応を確かめるための簡単な質問だったのですが、まさかの数学・・・もはや算数が嫌いな信也君をよくわからせました。
「・・・とりあえず、お前はいい加減に指を使わないでも足し算くらいはできるようになろうな。」
異様な光景だった。
なぜか頭をうなだれている信也君に、もはや誰から見ても「変質者」としか見えない人物が優しい視線を向けているのだから・・・。
ぴろりろりん!
「わ、ぐーぜーん、ナイスなシチュエーションだよだよー。」
気がつけば携帯と首からカメラをさげた藍音さんがきらきら光瞳を向けていた・・・本当にどこにでもいるから藍音さんの能力の高さにはもはやだれも異論を唱えることすらできなかった。
「・・・あのな、信也おまえ前に憧れていただろ?」
走り去っていった藍音さんのことは一度放置をすることにして尋問が再開された。
「太陽の・・・犬のやつが可愛いって言ってたんだろ?」
一瞬にして空気に重さがました。なにか息がしにくいような雰囲気がこの小さな部屋を包みだした。
「・・・関係ない。」
それでも信也君の答えは最初のものからなにも変わりませんでした。
そして何回聞こうとも彼には本当に関係ないのだからそれ以上の答えなどはなかったのだ。
「・・・それなら・・・おまえは、なんで被害に遭わなかったんだ?」
「っ!!」
そうなのです。あの時実はもう一人シャワーを浴びていた人物がいたのです。それこそが、彼だったのです。
「・・・知らない・・・。」
咲也君は、取り乱したような信也君の様子に不信感を連ねていき、ついに切り出してしまったのだった。
「・・・なにか、知っているんだろ?」
もはや彼は何かを確信していたのだ。こいつはなにかを知っているに違いがない。そうでなければ普段はクールな信也君がこんなにあわてることはあり得ないからだ。
「・・・お・・・だっ・・・・よ。」
途切れ途切れの言葉をつなげていくと彼はやっと自分の犯してしまった「ミス」に気がついたのでした。
「俺だって・・・なくなってたんだよ!!」
そうなのだ、信也君は自分も「被害者」だったと言うことをタイミングを逃したがために言えずにひとりで抱えてきただけなのだ。
「・・・ばかやろ!」
そのまま、泣き出しそうな表情をして彼は部屋から飛び出していってしまった。咲也君は追いかけたかったが・・・追いかけられなかった。
「信也・・・おまえのためにも俺が必ず犯人を見つけだしてやるからな。」
熱い思いを抱いた咲也君はまさしく迷惑きわまりない存在だったのでした。
「さむっ・・・お風呂に入りたいっす。」
太陽君がやる気を出せばもう少し事態は改善されるのだが・・・彼は自らステージにあがろうとはしないのだった。
