microSDカードを入れ換えようとしたら…お蔵入りになっていた涼風事件簿があったので…せっかくなのでしばらくアップ
していきたいと思います(^-^)/
(実はヤンデレサンタもあったのですが…さすがに季節と時間差が
)
若干テイストが違う気がするのは…残酷なときの流れってやつですね
~犯人は誰だ!事件発生編~
その日、劇が終わった後にその悲惨な事件は起こってしまったのでした。これは後にまでずーっと影響を与えることとなりました。
犯行目的は「お金」。
そうなんです・・・お金に負けた・・・切ない大人の事情です。
誰もが被害者にも加害者にもなり得る可能性を持っているとのことでした。
「今日も完璧・・・やっぱ俺が一番だよなー。」
鼻歌を歌いながら汗を流すためにシャワーを浴びていた咲也君。どんな瞬間も気を抜かない彼の動きにはまったく無駄がありません。温度を下げようと手をあてたところでした。
「ないっす!?ないっす!?ないっすー!?」
太陽君が泣きそうになりながらいきなりカーテンを開けてきました。思わず思いっきりハンドルを回してしまい冷水を浴びながら固まる咲也君を見えているのか見えていないのか・・・とにかく彼は怒られたわんこみたいにしゅんとして飼い主にとびこんでいきました。
「ちょ?た、太陽?なにがないんだよ?っていうか、いきなり・・・うわ、あぶな!」
とりあえず話を聞くために冷静にさせようと頑張った咲也君の努力は虚しく反響しました。まさにマンガの1シーンかのようにシャンプーの泡に足を滑らせた太陽君がそのまま咲也君の方向へと倒れてきたため、思わず咲也君は彼をだきとめました。
腕の中には泣きながら太陽君がおさまっていました。まぁ、お互いにあまり考えたくないような姿とシチュエーションに陥ってしまいました。
ー俺はなにをしているんだろう・・・?ー
自分にも人間らしく頭が回らないこともあるんだということに彼は初めて気がつきました。
「兄さん、どーし!?」
おそらく代表として見にきた七海ちゃんはその光景に目を開きました。そして「きゃー」とか言う暇もなく・・・言葉も出せずに震えながら、まったく音を立てることもせずに静かに戻っていきました。
「こ・・・このパターンは・・・」
デジャブを感じた咲也君がなんとか七海ちゃんをとめようとしたときにはすでに遅かったのです。だいたいいつものパターンなら七海ちゃんが大声で事態を脚色してみなさんに伝えるんです。
「兄さんがー太陽兄さんをおそってるー!」
「違うだろ!?」
今回も例に漏れることなく七海ちゃんの声が響きます。
予感的中。
七海ちゃんの声が響きわたり、焦ってつけたした咲也君の声は次のなんとも言いようがない歓声によってかきけされました。
「わーわー、ナイスなシチュエーションだよん!写メ写メ!」
おっとりとしたお姉さんの藍音さんがなぜかこういう時だけは一番早くにたどり着くのでした。愛は強いなとみんな感心していました。
「わー・・・仲良しでいいね。」
亜水弥さんがあきれています。それからタオルをつけろと無言でにらみをきかせています。
渚さんにいたっては気分が悪くなったのかそのまま口元をハンカチで押さえていなくなってしまいました。
「仲良しなのはいいことや。」
暁羅さんが続けます。
それはどこかずれています。果たしてこの事態を仲良しですませて良いものか・・・。
咲也君は言葉を出せなかったんです。もはや、「弁解」をするだけの言葉もありませんでした。
冷たい水が体温を奪っていくのを感じながら、「このまますべてが止まればいいのに・・・」ただ、ただそれだけを祈りながら彼はため息をついていました。
こうして、この非常にある意味悲惨な「事件」は幕を開けていくことになったのでした。
ちなみに藍音さんいわく「写真は永久保存だよ、だよ!はぅー可愛すぎだよー!きゅんきゅんだよ、引き伸ばしてお部屋にも張らないとかな、かな?」
可愛く微笑みながら何時間もその写真を見ていたらしいのです。

していきたいと思います(^-^)/(実はヤンデレサンタもあったのですが…さすがに季節と時間差が

)若干テイストが違う気がするのは…残酷なときの流れってやつですね

~犯人は誰だ!事件発生編~
その日、劇が終わった後にその悲惨な事件は起こってしまったのでした。これは後にまでずーっと影響を与えることとなりました。
犯行目的は「お金」。
そうなんです・・・お金に負けた・・・切ない大人の事情です。
誰もが被害者にも加害者にもなり得る可能性を持っているとのことでした。
「今日も完璧・・・やっぱ俺が一番だよなー。」
鼻歌を歌いながら汗を流すためにシャワーを浴びていた咲也君。どんな瞬間も気を抜かない彼の動きにはまったく無駄がありません。温度を下げようと手をあてたところでした。
「ないっす!?ないっす!?ないっすー!?」
太陽君が泣きそうになりながらいきなりカーテンを開けてきました。思わず思いっきりハンドルを回してしまい冷水を浴びながら固まる咲也君を見えているのか見えていないのか・・・とにかく彼は怒られたわんこみたいにしゅんとして飼い主にとびこんでいきました。
「ちょ?た、太陽?なにがないんだよ?っていうか、いきなり・・・うわ、あぶな!」
とりあえず話を聞くために冷静にさせようと頑張った咲也君の努力は虚しく反響しました。まさにマンガの1シーンかのようにシャンプーの泡に足を滑らせた太陽君がそのまま咲也君の方向へと倒れてきたため、思わず咲也君は彼をだきとめました。
腕の中には泣きながら太陽君がおさまっていました。まぁ、お互いにあまり考えたくないような姿とシチュエーションに陥ってしまいました。
ー俺はなにをしているんだろう・・・?ー
自分にも人間らしく頭が回らないこともあるんだということに彼は初めて気がつきました。
「兄さん、どーし!?」
おそらく代表として見にきた七海ちゃんはその光景に目を開きました。そして「きゃー」とか言う暇もなく・・・言葉も出せずに震えながら、まったく音を立てることもせずに静かに戻っていきました。
「こ・・・このパターンは・・・」
デジャブを感じた咲也君がなんとか七海ちゃんをとめようとしたときにはすでに遅かったのです。だいたいいつものパターンなら七海ちゃんが大声で事態を脚色してみなさんに伝えるんです。
「兄さんがー太陽兄さんをおそってるー!」
「違うだろ!?」
今回も例に漏れることなく七海ちゃんの声が響きます。
予感的中。
七海ちゃんの声が響きわたり、焦ってつけたした咲也君の声は次のなんとも言いようがない歓声によってかきけされました。
「わーわー、ナイスなシチュエーションだよん!写メ写メ!」
おっとりとしたお姉さんの藍音さんがなぜかこういう時だけは一番早くにたどり着くのでした。愛は強いなとみんな感心していました。
「わー・・・仲良しでいいね。」
亜水弥さんがあきれています。それからタオルをつけろと無言でにらみをきかせています。
渚さんにいたっては気分が悪くなったのかそのまま口元をハンカチで押さえていなくなってしまいました。
「仲良しなのはいいことや。」
暁羅さんが続けます。
それはどこかずれています。果たしてこの事態を仲良しですませて良いものか・・・。
咲也君は言葉を出せなかったんです。もはや、「弁解」をするだけの言葉もありませんでした。
冷たい水が体温を奪っていくのを感じながら、「このまますべてが止まればいいのに・・・」ただ、ただそれだけを祈りながら彼はため息をついていました。
こうして、この非常にある意味悲惨な「事件」は幕を開けていくことになったのでした。
ちなみに藍音さんいわく「写真は永久保存だよ、だよ!はぅー可愛すぎだよー!きゅんきゅんだよ、引き伸ばしてお部屋にも張らないとかな、かな?」
可愛く微笑みながら何時間もその写真を見ていたらしいのです。
